話題の中国超美人女優がピンクの肩だしドレスで登場!ベルリン映画祭オープニング上映
第60回ベルリン国際映画祭
2月11日、第60回ベルリン国際映画祭のオープニングを飾る中国映画『トアン・ユエン』(原題、英題はアパート・トゥゲザー)の監督、出演者らが会見を行った。ピンクの肩だしドレスで登場した若手女優モニカ・モーがカメラマンの注目を一身に集めた。
本作は中国の混乱期に台湾に渡った男を50年ぶりに迎える家族の物語。元妻は男の兄と結婚し、孫までいる大家族をなしている。複雑な思いを抱えたまま、それぞれにとっての弟、元夫、父と対する家族たちが細やかに描かれる。
兄が弟のために市場で買い求めるカニ、倒れた兄に弟が作る滋養たっぷりのスープなど、食が物語の重要な位置を占めていることについてワン・チュアンアン監督は「食は中国の大事な文化。みなが集う食卓で家族の問題が表れたりもする」と語る。
「この映画では台湾と中国の地理的な距離とともに、時間的な距離も表現した」と 監督が言うように、舞台となる上海も、時代、世代を感じさせる。クールなまなざしで家族を見つめる孫娘を演じたモーは「私の役は若い世代を代表するような役。家族のために尽くしてきたおばあちゃんに、愛に生きることを励ますのも若者ならではだと思うわ」と、金熊賞受賞経験もあるチュアンアン監督やベテラン女優リサ・リーらと並び、ほほを上気させながら語った。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)