押切もえ、直球ストレートの口説きに弱い?「堂々と口説かれるとドキドキする」
16日、新宿・紀伊國屋ホールにて、映画『人間失格』公開記念・人間失格サミットが開催され、モデルの押切もえ、精神科医の香山リカ、漫画家の倉田真由美、作家のねじめ正一ら、『人間失格』の原作者・太宰治フリークが登壇し、太宰についての徹底トークを展開した。
押切が太宰を読んだのは、中学生のとき。きっかけは小説「走れメロス」だったという。「何て鋭いリズムで、真っすぐな思いを書く作家だろう! と思いました。そうしたら壮絶な人生を送っていた人で。そこが意外で、どんどんのめり込んでいきました」とまるで初恋の思い出を語るときのように、生き生きした表情で告白。
そこまで太宰に惹(ひ)かれる理由として、「素直な人だと思うんですね。素直だからこそ優しいし、傷つきやすい。『わたしが守ってあげる! わたしが励ましてあげたい!』という気持ちになる」と分析。でもそれは昔の話で、「大人になってからは、だいぶ見方も変わってきました。(太宰のような人は)ちょっとフラフラし過ぎな気もしますね。励まし疲れそう」と美しい眉をしかめた。しかし、こういう男性からでも、「堂々と口説かれるとドキドキする。参っちゃう」のだそう。「やっぱり、ストレートっていうのは、強いと思いますよ!」の力説に、会場の男性陣は励まされたようで、多くの男性が目を輝かせていた。
本作は、無頼派として有名な太宰の自伝的小説ともいわれる作品を、荒戸源次郎監督が完全に映画化。恵まれた環境に生まれ育ちながらも、自己否定を続ける主人公(生田斗真)が堕落していく様を、切なくも美しく描く。
映画『人間失格』は2月20日より角川シネマ新宿ほか全国公開