ジョニ・デ最新作『アリス・イン・ワンダーランド』のアリスは戦う強い女!伝説の救世主に
ティム・バートン監督とジョニー・デップの最新作映画『アリス・イン・ワンダーランド』でアリスを演じた新星ミア・ワシコウスカが、今回のアリスは救世主として戦う強い女性だと明かした。
小説家ルイス・キャロルが1865年に出版した「不思議の国のアリス」、そして続編の「鏡の国のアリス」は、少女アリスが奇妙なキャラクターたちが暮らすファンタジー・ワールドに迷い込む幻想的な物語だったが、「原作のアリスは知っての通り7歳だけれど、今回のアリスは19歳なのよ」とミア。
つまり今回のバートン版は、その後のアリスの姿を描いていく完全オリジナルストーリーなのだ。しかも、かつて自分が迷い込んだワンダーランドの伝説の救世主として、残忍な赤の女王に立ち向かう女戦士として活躍する。「アリスは内面の強さを自分から引き出して、戦士として戦うし、また精神的な意味でも戦うということがあるのよ」とアリスが未知の世界の出来事に一喜一憂するけなげな少女ではなく、運命を受け入れるタフな女性に成長していることを明かす。
そんな強いアリス像を初めて知ったときは、「すごく好きになったわ。アリスと同世代だし、彼女の気持ちにすごく共感が持てた」というミア。「たとえば、世間や家族に期待を課せられている自分、そうじゃないものを求めている自分、その間で模索する気持ちをすごく理解できたわ」とアリスの内面的な葛藤(かっとう)にも完全に感情移入したという。また、アリス像についてバートン監督とイメージが一致したそうで、「この映画のアリスは7歳のアリスとは違い、自分に違和感があるの。そして世間になじめない。でも一生懸命に自分の中の強さを引き出して、自分らしく生きる力を得ようと努力している」というコンセプトを事前に確認し合ったそうだ。
そして本作に出演したミアは、デビュー数年で世界が注目する女優になった。アリス同様、感じるプレッシャーは半端ではないはずだ。「確かにロサンゼルスにいるときは、プレッシャーや期待を感じたわ。幸いなことにオーストラリアに戻れば、普通の生活をまだ送れて、そこで自分自身を取り戻せる」と現状を冷静に受け止めるも、「映画業界に入ることに、とてつもないものを感じているの。でもそれは1日1日対応していけばいいことよ。突き詰めて考えれば、楽しい限り女優業を続ければいいし、楽しくなくなったら違うものを探せばいいというのが本音(笑)」とサッパリした意見が返ってきた。
バートン監督が、「彼女には『オールド・ソウル(実際の年齢より年上の知恵)』があった」と激賞する理由がよくわかる。そんな新星ミアの魅力と、かつてないほど強いアリス像が目撃できる『アリス・イン・ワンダーランド』の公開が待ち遠しい。
映画『アリス・イン・ワンダーランド』は4月17日より全国公開