『クレイジー・ハート』で主演男優賞ノミネートのジェフ・ブリッジスを直撃
映画『クレイジー・ハート』でアカデミー賞にノミネートされているジェフ・ブリッジスが本作について語ってくれた。
落ちぶれたシンガーと女性ジャーナリストとの物語を描いた本作。俳優としてだけでなく、ミュージシャンとしても活躍するジェフは「クリス・クリストファーソンのバンドで活躍していたスティーヴン・ブルートンをモデルにしたよ。彼とは映画『天国の門』のセットで、歌手のTボーン・バーネットやクリス・クリストファーソンたちと共に出会ったことがあるんだ」と役づくりについて語る。
その映画『天国の門』のセットで「クリストファーソンが連れてきたバンドのメンバーたちは、それぞれ小さな役を映画内で与えられ、その撮影6か月間、撮影が終わると毎日のように彼らと歌ったり、演奏していたりしたんだ。あれから30年、あのときの演奏がこの役のためのいい練習になったと思う」と回想する。
女性記者を演じたマギー・ギレンホールについては「彼女は本当に素晴らしい女優。どこか彼女の演技アプローチは、おれと似ているんだよ」と評する。「役に入り込めるように、セットでは常にキャラクターの名前で呼んでくれるようにしているんだ。それに彼女はオープンで、非常に親しみやすい。わずか24日間しかなかった撮影の中でも、感情のこもった演技のできる関係をしっかり作り上げてくれた」と絶賛。
立派なヒゲをたくわえ、コーヒーを飲みながらインタビューに応じたジェフは、カントリーシンガーそのもの。果たしてオスカー獲得なるか?(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)