いきものがかりを直撃!「時をかける少女」パワフルにカバー!レトロな昭和と主演の仲里依紗にくぎ付け!
筒井康隆原作の短編小説を仲里依紗を主演に迎え、新たな視点で映画化した、映画『時をかける少女』の主題歌と挿入歌を担当するいきものがかりに話を聞いた。
2010年版『時をかける少女』は、原作で主人公だった芳山和子の娘・あかりの視点で描かれている。あかりは、母の思いを遂げるため、母の青春時代だった1970年代へタイム・リープし、ある人物を探す。母、娘、それぞれの淡い恋が物語のベースとなっているのだが、ヒロインあかりを演じたのは若手実力派女優の仲。そんな本作の主題歌「ノスタルジア」と、挿入歌「時をかける少女」を担当するのが、いきものがかりだ。
挿入歌「時をかける少女」は、1983年に原田知世が歌い大ヒットした印象が強い。名曲をカバーすることになった3人だが、「路上ライブ時代からいろんな人の曲をコピーしているので、カバー曲に気負いはない」そうで、「いきものがかりらしい、力強いポップナンバー」に仕上げた。そして主題歌「ノスタルジア」は、リーダー水野良樹が19歳のときに作り、インディーズ時代に歌っていた曲で、CD化を望むファンの声も大きかった曲。かつての曲を選んだ理由について水野は、「最初、主題歌はオリジナルを書き下ろしてほしいと言われたが、『ノスタルジア』の歌詞があまりにも映画の内容にピッタリだったため」主題歌にどうかと打診したところ、即決定したという。およそ9年の時を経てリリースされることになり、ボーカルを務める吉岡聖恵も「やっと曲が成仏できる(笑)」とホッとした表情を見せていた。
なお完成した映画をすでに観たという3人が、特に気になったのは、あかりがタイム・リープする1970年代の描写だという。吉岡は「1970年代はちょうど自分たちの親が青春時代だったころ。こんな服着て、あんな曲歌ってたんだってすごく新鮮」と目を丸くした。水野も「親が食後にギターを弾いて『神田川』とか歌ってたのかなと思うと、妙な親近感がわきますね」とのこと。しかし最も釘付けになってしまったのは主演の仲。水野は「どのしぐさもかわいい!」と絶賛。また原作者の筒井康隆のファンだという山下穂尊は、「正直、『時をかける少女』またやるの? と思ってましたけど、まったく新しいストーリーで驚きました。原作を知ってる人も知らない人も十分に楽しめる」と太鼓判を押していた。
映画『時をかける少女』は3月13日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開
いきものがかりが手掛けた主題歌「ノスタルジア」は3月10日リリース