『アバター』公開10週目で初のランクダウン!『パーシー・ジャクソン』が1位に!-3月1日版
映画週末興行成績
2009年12月23日の公開から9週連続で首位を独走してきた映画『アバター』が、ついにトップの座を譲り渡すことになった。
映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』写真ギャラリー
代わって初登場1位を獲得したのは映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』。映画『ハリー・ポッター』第1、2作のクリス・コロンバス監督によるファンタジー大作で、公開直前に主演のローガン・ラーマンらと一緒に来日したジャパンプレミアイベントなどが話題となり、ファミリー層を中心に3日間で3億7,000万円を超える興収成績を記録した。
2位は公開10週目となる映画『アバター』で、動員800万人、興収126億円を突破。動員ランキングでは2位となったものの、興収ランキングでは依然1位を独走。このねじれ現象は、3D映画ということで高めに設定された入場料が影響している。そして3位は映画『オーシャンズ』。本作の大ヒットの要因となった保護者同伴の子ども料金を500円にする期間限定キャンペーンは、当初は3月5日までと設定されていたが、好評につき、学校の春休みを見込んだ4月9日まで延長されることに。この措置によって、勢いはまだしばらく続くことになりそうだ。
初登場4位は人気ドラマを映画化した市原隼人主演の映画『猿ロック THE MOVIE』。本作の出演者が積極的にテレビに出演し、PRしたことや、SHIBUYA109前で行われた公開直前イベントがわずか数分で中止になったニュースなどで、世間的認知度を高めたようだ。続く5位は公開5週目となる山田洋次監督の映画『おとうと』。6位は映画『超劇場版ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!』が初登場。テレビシリーズも7年目を迎え、劇場版も本作でいよいよ第5弾。オープニング曲は高田純次と松元環季が、主題歌は平原綾香が担当したことも話題に。7位は生田斗真主演、太宰治原作の映画『人間失格』が2ランクダウン。8位は映画『恋するベーカリー』が4ランクダウンとなっている。
9位は全国24スクリーンという小規模な公開ながら、2月8日付けの国内ランキングでベストテン入りを果たしたアニメ映画『涼宮ハルヒの消失』。公開4週目にして先週の12位から再びベストテン入りを果たし、根強い人気を見せつけている。これはチケット半券を2枚持ってくれば、先着で本編フィルムから切り出した、世界に一つだけの「フィルムブックマーク」プレゼントを実施したことが大きい。しかもチケット半券のうち1枚は2月27日以降の半券でなくてはならないという制限を付けたことが功を奏したか。そして10位は映画『交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦』、11位は映画『インビクタス/負けざる者たち』がそれぞれランクダウンとなった。
今週末は映画『プリンセスと魔法のキス』『ハート・ロッカー』『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』など話題作が続々と公開される。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)