『第9地区』モザイク解禁!ショッキングな難民たちの素顔はコレ!南アフリカで隔離中
第82回アカデミー賞
第82回アカデミー賞で作品賞ほか4部門にノミネートされている映画『第9地区』の最新予告編が解禁され、これまでモザイクで隠されていた“ほかの星から来た難民たち”の素顔が明らかになった。
本作は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの監督であるピーター・ジャクソン監督が製作を務める一風変わったSF作品。舞台は南アフリカ共和国のヨハネスブルグ。「もしも何百万人もの宇宙人が難民として地球にやってきたら?」というアイデアを基に、南アフリカに設置された難民キャンプ「第9地区」に収容されているエイリアンたちと人類の対立を描く。
この独創的な物語を生み出したのは、有名ブランドのCMを手掛けた経験を持つ新人監督ニール・ブロンカンプ。架空の話ではあるが、ニュース映像やドキュメンタリー風演出が各所に散りばめられ、どこか遠くの外国で実際にあった話のような錯覚を覚えてしまう。ピーターが「とてつもなく刺激的なフィルムメーカー」と絶賛したのも納得の才能だ。
これまでの予告編では、難民エイリアンたちの顔はあまりにもショッキングなため、モザイク処理がかけられ、その正体は本編を観てのお楽しみとなっていた。だが隠されるほど観たくなるのが人間の心理。今回解禁された予告編では、そんな思いに応えるかのように、第9地区に収容されているエイリアンたちの素顔が明かされる。観た人に不快感を与えるようデザインされたというエイリアンたち。劇中では「エビ」と呼ばれる彼らだが、ゴキブリなどの昆虫を連想させるそのビジュアルはかなりショッキングだ。ただ、この物語がすごいのは、そんなグロテスクなエイリアンたちにもかかわらずいつの間にか共感を覚えてしまうというところ。アカデミー賞候補にまで上り詰めた名作の理由がそこにある。
映画『第9地区』は4月10日より全国公開