ヒュー・ジャックマン『プレシャス』の監督による公民権運動の映画へ出演
ヒュー・ジャックマンが、本年度アカデミー賞6部門にノミネートされている映画『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督の次回作へ出演することが明らかになった。
ダニエルズ監督がUSAトゥデイ紙に語ったところによると、映画は『セルマ』(原題)で、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが提唱した公民権運動について描くものだ。ロバート・デ・ニーロが、公民権運動に反対し南部の白人層の代表として大統領選にも出馬したジョージ・ウォレスを演じると報じられていたが、ダニエルズ監督によれば現在のところ出演が確定しているのはヒューのみだそうだ。ヒューの役柄は明らかにされていないが、映画では1965年にアラバマ州セルマで起きたデモ隊と警察との流血の惨事「血の日曜日事件」や、セルマからモンゴメリーへの3度に渡る行進、人種隔離政策の継続を訴えるアラバマ州知事ウォレスとキング牧師を中心に描いていく予定で、撮影は5月から開始される見込みだ。
また、ヒューが昨年の来日時に発表したように、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の続編を日本で撮影することが発表された。撮影は来年1月から日本で行われ、すでにクリストファー・マッカリーは続編の脚本を完成させたと伝えられている。映画は、クリス・クレアモントとフランク・ミラーによる4冊のリミテッドシリーズをもとに、ウルヴァリンと日本人女性マリコの悲劇的な恋を中心にした美しいラブストーリーとなり、1作目とは異なる作風になる予定だ。ヤクザ一家の跡継ぎであり、原作ではウルヴァリンと結婚までしたマリコを日本人女優の誰が演じるのか気になるところである。