ベニチオ・デル・トロ、ソダーバーグ製作の映画で巨漢の潜入捜査官を演じる
先日、映画『ウルフマン』のプロモーションで来日したベニチオ・デル・トロが、新作映画でFBIの潜入捜査官を演じることが明らかになった。
ハリウッドニュースサイトDeadline Hollywoodのマイク・フレミングが伝えたところによると、ベニチオがスティーヴン・ソダーバーグ製作の映画『メイキング・ジャック・ファルコーネ』(原題)で主演を務めるとのこと。本作は、キューバ系アメリカ人のFBI捜査官ホアキン・ガルシアが、ニューヨークマフィアのガンビーノ・ファミリーへ潜入捜査をするために、「ジャック・ファルコーネ」というイタリア人になりきり、ファミリーを壊滅させたという実話を映画化するものだ。ガルシアの活躍は、ジョニー・デップとアル・パチーノ共演映画『フェイク』を彷彿(ほうふつ)させるような展開で、マフィアのボスに気に入られたガルシアは、ファミリーの幹部として迎えられている。面白いのは、身長6フィート4インチ(約193センチ)体重375ポンド(約170キロ)の巨漢であったガルシアは、捜査官には見えないその外見を生かしながら、イタリア語なまりやイタリア人の癖を習得して、完ぺきにイタリア人「ジャック・ファルコーネ」になりきったことだ。ガルシアの活躍は、アメリカのドキュメンタリー番組60ミニッツでも紹介されており、ノンフィクション小説としても出版されている。
映画は、ベニチオが主演した『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』の脚本家ピーター・バックマンが脚本を手掛ける。どんな映画でも見事に役になりきることから「カメレオン俳優」と呼ばれるベニチオが、ガルシアになりきるためにどれだけ体重を増やし、容姿を似させてくるか気になるところだ。
60 Minutesに登場したガルシアの動画:http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=4516281n&tag=api