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裕木奈江、米インディペンデント映画で高い評価「アメリカで評価される女優に」と監督も期待大

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裕木奈江を才能ある女優と評するデイヴ・ボイル監督
裕木奈江を才能ある女優と評するデイヴ・ボイル監督

 アメリカで女優活動を続ける裕木奈江が主演するインディペンデント映画『White on Rice』(原題)について、監督のデイヴ・ボイルに話を聞いた。本作は、離婚したばかりの40代のジミー(渡辺広)が、結婚している妹(裕木)の家に同居したことで巻き起こる騒動を描く。個性的な日系アメリカ人を描いたコメディー作品だ。

 「裕木が1990年代の日本で有名な女優だったことは知っていた。それから映画『硫黄島からの手紙』『インランド・エンパイア』などアメリカで活動を始めたころに、友人に薦められたんだ。そして彼女に本作の脚本を送ったところ、とても気に入ってくれて」と起用の経緯を明かすデイヴ監督。さらに「本当に才能のある女優で、撮影も楽しむことができた。これからアメリカで評価される女優になってほしい」と絶賛。

 裕木は過去に、日本の週刊誌などでバッシングを受けていた時期があった。それについてデイヴ監督は「多くの日本人が、彼女がアンフェアな形で記事やテレビで扱われていたことをわかっているだろうし、才能ある女優であることにも気付いている。だから今が裕木にとってのチャンス。1990年代の彼女のように型にはまった役ではなく、年を重ねたことでもっと多様な役が演じられると思うからね」と感想を述べた。

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 劇中では日本語のセリフが多く登場する。「僕はオーストラリアの日本人コミュニティーで、日本語を学んだ経験があった。でも脚本は、すべて英語で書いたよ。そして出演することになった俳優たちと相談しながら、どの部分を日本語にするかなどを検討していった。裕木たち日本人には、演じる上でセリフを自然な日本語に変更してもらうこともあった」とデイヴ監督。

 日本文化に精通しているというデイヴ監督は、山田洋次監督の映画『男はつらいよ』シリーズに影響を受けたらしく、「主人公のジミーは、アメリカ版寅さんさ。ある意味、映画『男はつらいよ』にささげた僕なりのオマージュなのかもしれない」とのことだ。デイヴ監督と裕木、そして渡辺はこの映画を出品している大阪アジアン映画祭2010に参加する予定だ。日系人家族を白人監督が題材にした本作、興味のある方は映画祭に足を運んでみてはいかがだろうか?(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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