映画30周年を迎えた『ドラえもん』がV2!オスカー効果で『ハート・ロッカー』がランクアップ
映画週末興行成績
先週に続き、2週連続でトップを獲得したのは、映画30周年を迎えた映画『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』。公開から9日間の興行成績は約10億円で、上映1回あたりの平均座席数は非常に高い数値を示している。初期のドラえもんを観ていた親世代が、子どもを連れて映画館を訪れるケースが増えているようで、親子2世代で楽しめる国民的アニメ映画と言っても過言ではないだろう。
初登場2位は、イギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルの人気推理小説を映画化した映画『シャーロック・ホームズ』。大量のテレビCMスポットを投入したほか、相棒のワトソン役のジュード・ロウ来日イベントなどで本作の認知度は大幅にアップ。土日2日間で、興収3億3千万円の大ヒットとなった。そして3位は映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』、4位は公開12週目を迎えた映画『アバター』、5位は映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』というランキングとなっている。
全体的にランクダウンの目立つ今週のベストテンの中で、先週から3ランクアップと健闘しているのが映画『ハート・ロッカー』だ。これは、上映館数が先週の46館から53館に増えたことに加え、先日のアカデミー賞発表以来初の土日興行だったことも大きい。骨太な作風から、現時点では男性客を中心とした興行となっているが、マスコミで話題になったこともあり、劇場には女性客の問い合わせも急増中とのこと。今後は幅広い層に訴求するかもしれない。
続く7位には、サラ・ジェシカ・パーカーとヒュー・グラント共演の映画『噂のモーガン夫妻』が初登場ランクイン。そして8位は映画『プリンセスと魔法のキス』が3ランクダウン。藤沢周平原作、北川景子主演の映画『花のあと』は初登場9位。本作の公開規模は、全国82館(山形県での先行上映館4館を含む)と、それほど大きくはないが、土日2日間で動員2万5,786人、興収3,031万8,880円とまずまずの成績となった。そして10位は映画『おとうと』、11位は『オーシャンズ』という順位になっている。
今週末は映画『ダレン・シャン』『マイレージ、マイライフ』『スパイ・アニマル Gフォース』『NINE』が公開となる。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)