製作中止でも億単位の保障額!『カルテル』主演のジョシュ・ブローリンに数億円の出演料!
5月から撮影を開始する予定だったジョシュ・ブローリン主演の新作映画『カルテル/Cartel』(原題)が、製作中止になったことを配給会社のユニバーサル・ピクチャーズが発表した。同作は、メキシコシティを舞台に、妻を殺された麻薬捜査官(ジョシュ・ブローリン)が、彼女を殺した麻薬カルテルを追い求め復讐(ふくしゅう)するスリラー作品。
監督は、ドキュメンタリー映画『ゴースト・オブ・サイト・ソレイユ/Ghost of Cite Soleil』(原題)を制作したアスガー・レスが担当し、ジョシュの他にも、ディエゴ・ルナ(ミルク)やカタリーナ・サンディノ・モレノ(そして、ひと粒のひかり)が出演する予定だった。
今回の製作中止についてユニバーサル・ピクチャーズは「本日をもって、ユニバーサル・ピクチャーズとイマジン・エンターテインメントのもとで製作準備段階にあったプロダクションの活動を中止します。われわれは、今春にメキシコシティで撮影を始められることを望んでいましたが、配給会社とプロデューサーによるスケジュールと予算の都合がつかず、製作不可能と判断したため、中止となりました。我々は、準備段階に携わってくれたキャストやスタッフに感謝しています」との声明を出している。
今回は残念な形で製作中止となったが、アメリカには俳優や監督たちを保護する「プレイ・オア・ペイ」という契約がある。これは、一定の期間を一つの作品にささげなければならない俳優や監督たちのために、もし製作中止になった場合でも、契約の何パーセントかは支払われるというもの。今回も主役を演じる予定だったジョシュ・ブローリンには、億単位の出演料が支払われるようだ。
もちろんほとんどの製作会社は、このような保障に進んで契約しているわけではないが、才能のある俳優や監督を確保するために契約している場合が多い。また出演者を降板させても、費用を払うことで、法的訴訟を避けることができる可能性もある。