ディズニー社が売却する映画会社ミラマックスにハリウッドの名プロデューサー559億円でオファー
ハリウッドの名プロデューサー、ボブ・ワインスタインとハーヴェイ・ワインスタイン兄弟が、ウォルト・ディズニー社が売却を決めた映画会社ミラマックス・スタジオの買収戦に意欲を見せている。 もともとミラマックスは、ワインスタイン兄弟が1979年に設立した映画制作会社で、1993年、ディズニーに7,000万ドル(約65億円)で売却されたが、今年1月、ミラマックスの「廃業」のニュースが業界を駆け巡った。ミラマックスは1990年代のハリウッドで『パルプ・フィクション』や『恋におちたシェイクスピア』など多くのヒット作を送り出してきたが、その反面、劇場公開されずに終わった作品も多く抱えており、ロイター通信によると、アメリカでの興行成績で1億ドル以上に達した作品はたったの10本だけだったとも報じられている。
ワインスタイン兄弟は廃業を惜しみ、買い戻しに意欲を見せているが、ディズニーによると、現在ワインスタイン兄弟のほかにも買収に手を上げる富豪たちがいるそう。ディズニー側は現在、売却に7億ドル(650億円)の値を付けており、ワインスタイン兄弟は6億ドル(559億円)をオファーしているという。一方、兄弟と買収戦を争う相手としては大物投資家のデヴィッド・バーグスタイン氏や、フォーブス誌の「2009年最もリッチなアメリカ人」リストにも名を連ねる大富豪、アレック・ゴアズとトム・ゴアズ兄弟がいるといわれており、買収戦は三つ巴の激戦となりそうだ。