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「銀魂」“大江戸SFギャグ漫画”誕生のきっかけは、面倒くさかったから!原作者が明かす裏話!

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上は銀さんと玉木宏が並んで表紙を飾るシアターカルチャーマガジン、T.。下は原作者・空知英秋の自画像。
上は銀さんと玉木宏が並んで表紙を飾るシアターカルチャーマガジン、T.。下は原作者・空知英秋の自画像。

 24日、週刊少年ジャンプの看板コミック「銀魂」の初映画化作品『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』が公開される。映画の公開に先立って、原作者の空知英秋がコミック「銀魂」誕生の軌跡を語ってくれた。

映画『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』写真ギャラリー

 「銀魂」は、“大江戸SFギャグ漫画”という今までにないジャンルのコミックだが、何とその設定は「面倒くさい」という理由で生まれたそうだ。そもそもの始まりは、担当者に「君の漫画は地味で華がないから時代劇をやれ」と言われたことだったという。しかし、「時代考証が面倒くさかったんです。セリフやネタにも制約が出るし」と時代劇は受け入れられなかった空知。そんな彼にインスピレーションを与えたのは、歴史小説界の巨匠だった。「司馬遼太郎さんの本に幕末の鎖国状態だった日本に黒船が来たことは現代で例えるとUFOがやって来たほどの衝撃だったみたいなことが書いてありまして。あっじゃあホントにUFOが来たことにして、好き勝手やれるように歴史をメチャクチャにしようということになったんです」と明かした。

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 またシリアスとギャグが絶妙なバランスで両立している「銀魂」だが、その書き分けも何と気分次第だそうだ。飽き性だという空知は、「ふざけていると暗い話が描きたくなって、またふざけたくなっての繰り返しです。力の入れどころは違うけれど、両方ともその時僕ができる最善のことはやっているつもりです」と話してくれた。「銀魂」原作者は、実に自由気ままな性格の持ち主だったようだ。

 そんな空知のコミック「銀魂」が今回映画化となったわけだが、空知は、アニメ版に関してはノータッチ、もちろん映画も丸投げ状態だったという。「僕はアニメに関しては何もしていないんで、彼ら(アニメスタッフ)を信じて丸投げですから、おれやったぜというよりは、ここまでしてもらってなんかスイマセン的な出来の悪い子どもに親戚のオッさんがスゴイお年玉をくれたようなカンジです」とファンとアニメスタッフに感謝しきりの様子だった。

 最後に「僕の悪ふざけに長いこと付き合ってくれた戦友たちの最期の? 全力投球の? 悪ふざけをぜひ劇場でご覧になってください。そして最終的に全員原作に流れ込んで単行本を買ってください。ちょっとでいいから、先っちょだけでいいから」とちゃっかり宣伝を付け加えていた。

 なお、今回の原作者・空知英秋氏のインタビューについては、3月20日に発売されているT.(全国のTOHOシネマズグループ57館のみで限定発売)に、超ロングインタビューとして掲載されている。

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