爆音上映必須!塚本晋也監督『鉄男 TETSUO』はアメリカであまりの爆音に観客21人が途中退席!
30日、東京・世田谷区の池尻にあるアートスペース「Public/Image.3D」で映画『鉄男 THE BULLET MAN』の公開記念トークイベントが開催され、塚本晋也監督が登場した。本作は塚本監督の代表作である映画『鉄男 TETSUO』を、全編英語、新たな設定でセルフリメイクした作品だ。
先日、ロバート・デ・ニーロが開催する第9回トライベッカ映画祭に正式出品され、高い評価を得たばかりの本作は、第1回「グリーンプラネット・フィルム・アワード」でスティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスらから「2010年アジア映画で最も期待される映画」に選ばれたほか、現在活動休止中のナイン・インチ・ネイルズ(以下NIN)が書き下ろしの新曲をエンディングテーマ曲として提供することも決定。さらに、塚本監督と会談したデ・ニーロが「鉄男の続編があるなら、ぜひ出演したい」と語るなど大きな話題を集めている。
「とにかく音のボリュームを上げて上映することが大切」と爆音上映にこだわる塚本監督は、トライベッカでの公式上映でも劇場のスタッフに、最大限まで音量を上げるように指示したんだとか。しかしそのせいで、劇場のスピーカーが壊れてしまうハプニングも! 「翌日、別の映画が上映されたときは、片方からしか音が出なかったみたいで。自分で聞いてもちょっと上げ過ぎちゃったなって(笑)」と塚本監督。ちなみに上映中、あまりの爆音で観客21人が途中退場したそうだ。日本でも爆音上映が予定されており、まさに体感型という言葉がふさわしい本作の迫力に、日本の観客がどのような反応を示すか注目される。
『鉄男 THE BULLET MAN』は謎の男に息子を殺されたアメリカ人の男(エリック・ホジック)が、怒りに我を失い全身が金属化する姿を描いたサイキックアクション。塚本監督もザ・ガイ役で出演する。
映画『鉄男 THE BULLET MAN』は5月22日よりシネマライズほかにて全国公開