仲代達矢、徳永えりに愛の抱擁!「薄っぺらな女優になるな」のメッセージで徳永の目に涙!
11日、東京・有楽町のよみうりホールで映画『春との旅』のプレミア試写会が行われ、仲代達矢、徳永えり、監督の小林政広が舞台あいさつを行った。
日本を代表する名俳優である仲代と、高い演技力で若き実力派として注目される徳永が織り成す、演技のアンサンブルが見どころの本作。映画『白い犬とワルツを』以来、約7年ぶりの主演だという仲代は「シナリオ通りにそのままやった(演じた)だけ。実に楽しくラクにやらせていただいた」とベテランの貫禄(かんろく)を見せると同時に、自分の孫よりも年下だという徳永に対して、「一人の新しい女優が誕生した。まさにスター誕生です」と大絶賛。5月9日に22歳の誕生日を迎えた徳永にサプライズで花束を手渡すと、そのまま愛あふれる抱擁で徳永を包み込んだ。
これには徳永も「言葉になりません」と感極まって思わず涙し、「まだまだ足りない部分も多いですが、焦らず一歩一歩引き出しを増やしながら、仲代さんのようなすてきな役者になりたい」と決意表明。すると、今年77歳になった仲代から「初心を貫いて、薄っぺらな女優にはならないように」と熱い激励メッセージが飛んだ。
映画『春との旅』は、足が不自由な元猟師の忠男(仲代)と、その孫で仕事を失った18歳の春(徳永)が行き場を求めてさまよう姿を通して、社会システムにのみ込まれた弱者の生と葛藤(かっとう)を描いたヒューマンドラマ。
映画『春との旅』は5月22日より新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国公開