「ゴルゴ13」デューク東郷と熱い男デンゼル・ワシントンが夢のコラボ
漫画「ゴルゴ13」で有名な劇画家さいとう・たかを氏が、デンゼル・ワシントンの新作映画『ザ・ウォーカー』に共鳴し、デンゼル・ワシントンと「ゴルゴ13」の主人公デューク東郷がコラボレーションした夢のビジュアルが公開された。
さいとう・たかを氏が、「本当に面白い! 久しぶりに現れた大人が魅せられる骨太アクション映画!」と大絶賛した本作は、近未来を舞台に、世界にたった一冊だけ残された本をめぐり、壮絶な死闘が繰り広げられるという戦慄(せんりつ)の新世紀サスペンス・アクション超大作。デンゼルは、そのキーとなる本を携え、西へと旅をし続ける「ウォーカー」と呼ばれる男を演じている。
54歳にして初の本格アクションへの挑戦ながら、ブルース・リーの弟子をコーチにつけ、27キロの減量を行い、自らスタントを行ったデンゼル。さいとう・たかを氏は、デンゼルのアクションについても、「近年のCGを多用した映画には見られない完成度の高さで、最後までくぎ付けだった。本当の俳優とは彼のような人物のことを呼ぶのだろう」と大絶賛した。
そんなデンゼル演じた「ウォーカー」は、「ゴルゴ13」の主人公デューク東郷とそっくりだそうだ。「今、日本をはじめ、世界中の人間に欠けていると思うのは、“責任感”と“プロ意識”であると考えている。ある仕事に対して、それ自体の善・悪の判断がつかないとしても、ストイックに任務を遂行することは、ひとつの美学だと思う」と語るさいとう・たかを氏。その日本人に欠けたものを持ち合わせ、「不屈の精神でミッションを実行していく姿は、デューク東郷と非常に近しいスタンスだと思います。そういった意味ではデンゼル・ワシントン版『ゴルゴ13』と言えるかもしれませんね」とコメントした。
「デンセル・ワシントンが『ゴルゴ13』なんて想像がつかない。どういうこと?」と気になる本作だが、さいとう・たかを氏は、一国の指導者でさえも、すぐに発言や行動にブレが生じる現代の世の中に警鐘を鳴らす作品だと評し、「混沌とした時代を生きる現代人にぜひ観てほしい映画だ」とした。どうやら現代人に喝を入れる、熱い映画に仕上がっているようだ。
映画『ザ・ウォーカー』は6月19日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開