急逝したヒース・レジャーの幻の監督作品を上映！岩井俊二監督や行定勲監督の作品も出品！

　今年で12回目を迎えるアカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2010で、故ヒース・レジャーさんの監督作品を上映することが明らかになった。映画祭ではほかにも、岩井俊二監督の作品などを上演する。

　故ヒースさんは、映画『ダークナイト』の演技でアカデミー賞を受賞しながらも、映画公開前に急逝薬物中毒で急逝した。今回上映されるのは、アメリカのインディーロック界のトップバンド、モデスト・マウスの「キング・ラット」のミュージックビデオで、ヒースさんが死の直前に監督したアニメーション作品。といっても牧歌的な印象はなく、むしろグロテスクなイメージにあふれているところは、さすが『ダークナイト』のジョーカー？

　ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2010はアカデミー賞公認のため、同映画祭から推薦された作品はアカデミー賞短編映画賞のノミネート候補作となる。もしかしたら、来年のアカデミー賞受賞作品がこの映画祭から出るかもしれない!?

　また同映画祭では、既存のミュージックビデオがより短編映画化していることに注目し、ミュージックShort部門と題してミュージックビデオをフィーチャーしている。そこにはムーンライダースのファンだった岩井監督が彼らの20周年を記念して制作した「ニットキャップマン」の短編映画や、行定勲、青山真治といった世界的な評価の高い監督の作品、俳優の木村祐一の監督作品なども含まれている。変り種としては、ブルース・ウィリスが出演した実写とアニメが融合したカーチェイス・ミュージックビデオなんていうのも……。

　ショートフィルムやミュージックビデオはその短さゆえに長編映画ほど印象に残らないかもしれないが、ただ音楽を聴くだけ、映像を観るだけではない、新しい映像と音楽の楽しみ方に挑戦したものがほとんど。また、制作期間が短いため普段忙しい俳優が監督業に挑戦することも多く、意外な俳優の新たな才能に驚くことも。これからはショートフィルムの時代が来るかも？

「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2010」は2010年6月10日より開幕