エリザベス・テイラー、5番目の夫リチャード・バートンからの手紙を公開
8度の結婚と7度の離婚を経験しているエリザベス・テイラーが、5番目の夫、リチャード・バートンから受け取った一連の手紙を公開した。
エリザベスとリチャードは、1961年の映画『クレオパトラ』で共演してロマンスに発展。当時は二人とも別の人と結婚していたが、1964年には恋を実らせ結婚した。しかし、二人の関係はその後変化し、1974年に離婚。翌年には再び恋が燃え上がり再婚したが、その後1年も経たないうちに再離婚というジェットコースターのような恋を繰り広げた。
リチャードからの手紙は、エリザベスの人生をつづった本「フリオゥス・ラブ:エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、アンド・ザ・マリッジ・オブ・ザ・センチュリー」で公開され、雑誌「ヴァニティ・フェア」にも抜粋される。手紙には、エリザベスとの別れに際したリチャードが「もし君が僕を捨てるなら、僕は自殺する。君なしには生きていけない」とすがる様子がつづられていたり、「僕がひどい態度をとったとしても、それはばかげたことに、お互いに誤解をしてしまったということだ」「僕たちには宇宙にいるような距離感がある。君は金星のように遠く、僕には天空の音楽について音痴なんだ」「今もこれからも、ずっと愛している。出来る限り早く僕の元へ帰ってほしい」など、エリザベスの心を引きとめようとするリチャードの言葉が並んでいる。また、エリザベスの女優としての才能についても「おそらく世界で最高の女優」「際立った個性の美を持つ」と賞賛。「この先いつか目覚めて、実際のところ今でもそうなんだが、本当に君を愛していると改めて気付くだろう」とその愛をつづっている。
リチャードは1984年に脳溢血のため58歳の若さで亡くなったが、エリザベスはその3日前にもリチャードから手紙を受け取っており、この手紙には、エリザベスと過ごした日々が人生で最も幸せだった、もう一度チャンスがないか、と、最後までエリザベスへの強い思いを抱いていた様子がつづられている。