『スパイダーマン』降板のサム・ライミ監督、ディズニーの『オズの魔法使』の前章でメガホンを取る?
今年1月に、メガホンを取ってきた大ヒット映画『スパイダーマン』のシリーズ4作目が、キャストとスタッフを一新して製作されることが決まり、スケジュールに空きが出たサム・ライミ監督。当初は、次回監督作品として、アメリカのブリザード社の人気ゲーム「ウォークラフト(Warcraft)」の映画化に着手するものと思われていたが、どうやら他の作品になるかもしれない。
ニューヨーク・マガジン誌が独占スクープとして伝えたところによると、ライミ監督が、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの新作映画『オズ、ザ・グレイト・アンド・パワフル』(原題)の監督をオファーされたとのこと。本作は、児童文学「オズの魔法使い」をファンタジー・ミュージカル映画化した、1939年の映画『オズの魔法使』の前章を描く作品で、4月にロバート・ダウニー・Jrの出演が報じられた期待作だ。一時は、サム・メンデスやアダム・シャンクマンが監督候補にあがっていたが、今回ライミ監督に対して正式なオファーが出されたそうだ。脚本はミッチェル・カプナーとジョー・ロスが執筆し、ドロシーと同じようにカンザスからオズの国へ飛ばされた魔法使いを主人公にしたストーリーになると伝えられている。ライミ監督がオファーを受けた場合、製作は急ピッチで進められ、撮影は今年中に開始される見込みだ。
実写映画版「ウォークラフト」は、ブリザード社と『ウォッチメン』『300 <スリーハンドレッド>』のレジェンダリー・ピクチャーズが進めている企画で、壮大なファンタジーワールドを舞台に、人間・ドワーフ・エルフ・オーク・アンデッドなど複数の種族が闘争するアクション映画になると期待されている。実写映画版「ウォークラフト」にしても、『オズの魔法使』の前章にしても、どちらもライミ監督らしい娯楽作品が生まれそうで楽しみだ。