ジャッキー・チェン、30年前ハリウッドに来たときのつらさを振り返り「認めてくれないから頑張った」
ハリウッド進出30周年記念作品となる映画『ダブル・ミッション』に主演する香港のアクション・スター、ジャッキー・チェンが、30年という時、そしてこれからのことについて語ってくれた。
30年前ハリウッドに来たころは知り合いもおらず、英語もできなかったために非常につらい思いをしたというジャッキーだったが、「周りが認めてくれないと頑張るようになるよね」と若いころの自分を思い出して笑い、「そのおかげで今はハリウッドでもアクション・スターとして尊敬されるようになった。感謝しているよ」とかつての苦労が今の成功の礎になっていることを明かした。
ジャッキーといえば、警察官やスパイなどさまざまな役柄を演じるが今回の映画『ダブル・ミッション』も子どもたちとの共演、愛する人のために引退するスパイという設定などで、新たな一面も見せている。特にジャッキーがラブコメを演じるというのは珍しい。ハリウッドに進出して30年が経過しても新境地に挑戦できるのは、アクション俳優でありながら、そこにだけこだわるのではなく、コメディーもドラマもできる俳優でありたいと努力し続けるジャッキーだからこそだ。
今年56歳のジャッキーだが、時を重ねるのは悪いことではないと断りつつも、「まだ老けていると考えたことはない」と明言。それだけではなく、「今日できたことは、明日もきっとできる。毎日続けることが大事」とジャッキーならではの成功の秘けつも教えてくれた。今後、挑戦したい役柄についても「軍隊、消防士」などと矢継ぎ早に言葉を続けて質問者を慌てさせたジャッキーにとって、30年はただの通過点。これからもきっとすてきなジャッキー・スマイルとともに、いつでも新しい顔を見せてくれるはずだ。
映画『ダブル・ミッション』は結婚を機にスパイから引退しようとした矢先、恋人の子どものいたずらで巨大な陰謀に巻き込まれてしまうCIAエージェントの奮闘を描く。監督は、映画『ジングル・オール・ザ・ウェイ』のブライアン・レヴァント。CGやスタントに頼らない人間離れした体当たりアクションと、コミカルな演技で世界的スターとなった ジャッキー・チェンの魅力を堪能したい。
映画『ダブル・ミッション』は6月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開