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ロジャー・ムーア、美しいイギリス英語を話す俳優は不利!?

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ロジャー・ムーア
ロジャー・ムーア - Tony Barson / WireImage / Getty Images

 007シリーズでは3代目ジェームズ・ボンド役で「美しきイギリス人の代表格」として存在感を放ったロジャー・ムーアが、最近のイギリス英語の傾向について「なまりがあったほうが受け入れられる」と嘆いている。

 ロンドン生まれのロジャーは007シリーズでは7本の作品でジェームズ・ボンド役を演じ、いわゆる「クイーンズ・イングリッシュ」と呼ばれる標準イギリス英語を話す。さらにこの発音のよさは娘で女優のデボラ・ムーアにも受け継がれているが、それが娘の仕事に影響しているそう。テレグラフ紙(電子版)によると、ロジャーは「デボラは、言葉になまりがないことを理由に役を断られると、不満を漏らしていた。たぶんテレビの影響だろうな。いわゆる“ウエストエンドの舞台俳優の声”というものをすっかり聞かなくなった」とコメント。さらに、「子ども向け番組でも、聞こえてくるのは下町の方言だ。次世代の人々はこういう話し方をするのがいいと思ってしまう。正統派の標準英語が消えていくのは悲しいことだよ」と語った。

 イギリスでは、かつては英語の発音は階級の差も示してしまうほど重要なアイデンティティーであったが、現在、ロンドンでは「エスチュアリー・イングリッシュ」と呼ばれる標準英語と下町方言の入り混じった英語を話す人も多い。発音のよさも美の要素のひとつとして活躍してきたロジャーにとって、美しいクイーンズ・イングリッシュが現代では受け入れられないことは大いに不満のようだ。

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