渡辺大、やっぱり父・渡辺謙にそっくり!凛々しい顔で3億円事件ドラマとの奇妙な縁を明かす
渡辺謙の息子で俳優の渡辺大が1日、新宿のネイキッド・ロフトで行われた映画『ロストクライム -閃光-』公開記念イベントに伊藤俊也監督と登場し、父・渡辺謙とのエピソードを明かした。
高視聴率を記録したテレビドラマ「臨場」や、映画『ラストゲーム 最後の早慶戦』など、名優・渡辺謙の息子という枠を超えて、若手実力派俳優としての地位を確立している渡辺。本作に出演する経緯について、「うちのおやじが『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』というドラマに出たんですけど、身内ごとで恐縮ですが、非常に面白かったんです。このドラマでは3億円事件にも関与していましたけど、父に会ったときに、そういう話をしていたんですよ。それからしばらくして、この映画をやることになって。しかもこの映画の脚本を担当しているのが、同ドラマの長坂秀佳さんということで不思議な縁を感じましたね」と振り返った。
ビールを飲みながらのイベントにほろ酔い気分となった二人は、リラックスムード。昭和の未解決事件と呼ばれた3億円事件の犯人について、観客から「平塚八兵衛が単独犯説を唱えたが」という意見が出ると、伊藤監督が「(平塚八兵衛を演じた)おやじに代わって答えてあげて」とジョーク交じりに促す。すると渡辺が、「警官の息子の単独犯説があったらしいんです。彼は事件の2日後に青酸カリを飲んで自殺したことになっているが、青酸カリのビンに指紋が付いていない。自殺しようと考える人間が、果たして指紋を吹き取るだろうか。警察が拾ってくる証拠もどれだけ信憑性があるのか」と話す姿は、父・渡辺謙が演じた平塚八兵衛のように凛々しかった。
そして最後に、今週末に初日を迎える心境について、「本当、お願いしますという感じです。今回のキャンペーンは全国を飛び回って取材を受けました。『爆笑レッドカーペット』に出て、満点大笑いボタンもたくさん押しました。『浜ちゃんが!』にも出て、自腹で4万円の買い物をして、今日やっと商品が届きました(笑)。やるだけのことはやったので、皆さん来てください。もう一回監督と仕事がしたいんです」と渡辺は懇願し、会場を笑わせていた。
『ロストクライム -閃光-』は、ジャーナリスト出身の作家・永瀬隼介の原作を基に、映画『女囚701号 さそり』『誘拐報道』の伊藤俊也監督が、発生から40年以上を経てなお未解決の「三億円事件」の真相に迫るサスペンス超大作。ある殺人事件の捜査に乗り出した老刑事と若手刑事のコンビが、次第に「三億円事件」の大きな闇に呑み込まれていく……。
映画『ロストクライム -閃光-』は7月3日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開