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アメリカ独立記念日の連休は『エクリプス/トワイライト・サーガ』がトップに! -7月6日版

全米ボックスオフィス考

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『トワイライト』シリーズは強いっ! (映画『エクリプス/トワイライト・サーガ』より)
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 バンパイアパワー健在! アメリカで大人気の映画『トワイライト』第3弾にあたる映画『エクリプス/トワイライト・サーガ』が6,483万ドル(約58億3,470万円)をたたき出し、ナンバーワン映画に輝いた。(1ドル90円計算)

映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』場面写真

 4,468館で大型公開された同作品は、現時点では前作の映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』に比べ総合興行成績は劣っているものの、深夜先行ロードショーでは3,000万ドル(約27億円)以上を記録し深夜ロードショー興行収入記録を更新。そしてこれまで、映画『トランスフォーマー/リベンジ』が保持していた歴代水曜日興行収入の記録6,200万ドル(55億8,000万円)を塗り替えるというダブルの快挙を達成した。

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 とここまで聞くと『エクリプス/トワイライト・サーガ』がサーガの3作中で最高のヒットかと思うが、封切り当日の売り上げを比べてみると、前作『ニュームーン/トワイライト・サーガ』は7,270万ドル(約65億4,300万円)、今回の『エクリプス/トワイライト・サーガ』は6,850万ドル(約61億6,500万円)と、前作が3作目を上回る結果となっている。これは『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の封切り日が金曜日だったのに対し、『エクリプス/トワイライト・サーガ』の封切り日が水曜日だったことが影響していると思われる。

 今週の第2位は、こちらも初登場のM・ナイト・シャマラン監督映画『エアベンダー』で4,033万ドル(約36億2,970万円)の売り上げ。人気のアニメ番組を基に製作されたこの作品は公開前からあまりありがたくないPRで一躍話題を集める形になっていた。発端は、テレビアニメの主役キャラたちはアジア人なのに劇場用実写版では白人俳優をキャスティングしている……ということから、「これは人種差別だ!」とアメリカ国内で議論を醸し出してしまったのである。

 このネガティブなニュースの影響が心配されていたが、実際のところはそんなことは気にしない子どもファンが映画館に詰め掛けたらしく、成績はまずまず。配給のパラマウント・ピクチャーズの調べによると、週末に同作品を観に来ていた観客の半分は17歳以下の子どもを連れた親子連れで、映画の総合売り上げ54パーセントは3D上映からの収益であったというリサーチ結果が出ている。

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 第3位は、映画『トイ・ストーリー3』で3,028万ドル(約27億2,520万円)の売り上げ。先週のトップから49パーセントダウンと発表されているが、対抗馬が『トワイライト』シリーズと、すでにテレビで人気者の『エアベンダー』では仕方ないといえよう。おまけに『トイ・ストーリー3』は、封切り18日ですでに超大台の3億ドル(約270億円)を突破しており、一番早く3億ドル(約270億円)に到達したアニメ作品として、歴代チャンピオンの映画『シュレック2』と並ぶ形となった。

 代わって第4位は、映画『グロウン・アップス / Grown Ups』(原題)で1,905万ドル(約17億1,450万円)の成績。先週から53パーセントの売り上げダウンだが、この動きは特に懸念には値せず、アダム・サンドラー主演の映画にはありがちなパターンであり、封切り11日目にして8,460万ドル(約76億1,400万円)の総合売り上げとくれば悪くないパフォーマンスといえる。

 第5位は、先週の第3位から下降したトム・クルーズキャメロン・ディアス主演映画『ナイト&デイ』で1,044万ドル(9億3,960万円)。封切り13日で4,950万ドル(約44億5,500万円)の総合興行成績を上げているが、これはトムの映画『M:i:III』が封切り3日間でたたきだした売り上げと同じ……。このデータを見ると、『ナイト&デイ』がトムのキャリアの中でも非常に厳しい興行成績であるいう事実に改めてうなずいてしまう。

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 さて、今週のウイークエンドは目玉作品が2点。1つ目は、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作映画『シュワルツェネッガー/プレデター』のリメイク映画『プレデターズ』だ。個人的に『シュワルツェネッガー/プレデター』のファンだったというロバート・ロドリゲス監督がこの作品で製作に携っている。今回は、題名が複数形になっているところがミソ。出演するのは、アカデミー賞受賞の栄誉も何のその(!?)最近やたらとモンスター系あるいはSF系映画の多いエイドリアン・ブロディ。シュワちゃんの持っていたイメージとは正反対にきゃしゃで、な~んとなく弱々しい感のあるエイドリアンだが、共演がトファー・グレイスとくればこれはダブルでか弱く、このリメイクは一体どんな作品なのか野次馬根性で観てみたくなる。

 2つ目の作品は、映画『怪盗グルーの月泥棒 3D』。面白男、スティーヴ・カレルラッセル・ブランドが声の出演をしているアニメ作品である。平和な郊外で、月を盗もうとたくらむ世紀のイジワル男(!?)が主人公のお話。このアニメが、大ヒット作『トイ・ストーリー3』や、映画『シュレック フォーエバー』などと比較して、果たしてどこまでヒットするか。ユニバーサル・ピクチャーズのアニメ部門の腕の見せどころである。(取材・文:神津明美 / Akemi Kohzu)

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