ヴェネチア国際映画祭に日本から『ノルウェイの森』『十三人の刺客』コンペ出品決定!
9月1日から11日まで開催される第67回ヴェネチア国際映画祭で、コンペティション部門に日本から映画『ノルウェイの森』『十三人の刺客』の2本が出品されることが同映画祭のオフィシャルサイトで発表された。
2007年、北野武監督の映画『監督・ばんざい!』にちなみ、「監督・ばんざい!賞 / Glory to the Filmmaker! award」が創設されたことも記憶に新しい同映画祭は、日本映画と相性が良いことでも有名。『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユン監督は、1995年に映画『シクロ』で最高賞となる金獅子賞の受賞経験があり、『十三人の刺客』の三池崇史監督も、2007年に映画『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』で同映画祭への出品経験がある。
しかし、日本勢が金獅子賞を受賞したのは、1997年、北野監督の映画『HANA-BI』ほか、1951年、黒澤明監督の映画『羅生門』、1958年、稲垣浩監督の映画『無法松の一生』のみ。2000年以降は、北野監督、塚本晋也監督、宮崎駿監督らがそのほかの賞を受賞するにとどまっている。『十三人の刺客』は時代劇映画の名作との呼び声も高い1963年公開の工藤栄一監督の『十三人の刺客』を、約半世紀の時を経て現代風に再構築した時代劇エンターテインメント巨編。役所広司、山田孝之、伊勢谷友介ら豪華俳優陣の出演が話題。一方の『ノルウェイの森』は村上春樹の同名小説を、松山ケンイチ、菊地凛子らで映画化。主題歌として、ザ・ビートルズの楽曲「ノルウェーの森」の原盤の使用許可が下りたことも話題になっている。
今年の審査委員長は何とあのクエンティン・タランティーノ監督。『ノルウェイの森』でトラン・アン・ユン監督が再び金獅子賞を受賞するのか? 『十三人の刺客』で三池崇史監督がリベンジを果たすのか? 良い結果を期待したいところだ。第67回ヴェネチア国際映画祭で、コンペティション部門にはそのほか、ナタリー・ポートマンが出演する映画『ブラック・スワン / Black Swan』、ソフィア・コッポラ監督の映画『サムウェア / Somewhere』、ダスティン・ホフマンが出演する映画『バーニーズ・バージョン / Barney's Version』などがノミネートされており、授賞式は9月11日に行われる予定だ。