みうらじゅん、暑い夏だからこそ考えたい!スキー場のリフトにもし取り残されたら?
4日、映画『フローズン』の公開記念試写会が行われ、上映前にみうらじゅんと本作のフライヤーのイラストを担当しているイラストレーターの五月女ケイ子が登場し、映画にちなんだ妄想トークを繰り広げた。
本作はスキー場のリフトの上に置き去りにされてしまった若者たちを襲う寒さや飢え、孤立感などの恐怖体験を描いたシチュエーション・スリラー。この日、みうらと五月女の二人は、登場人物のように「もしも、スキー場のリフトに取り残されてしまったら?」をテーマにトーク。みうらは「大量に大便をして、下をぬかるませてクッションにする」「誰か先に落ちて、その人の上に落ちればいい」とゆるくコメント。
さらに、もし自分が本当にこういう状況になったら「もうどうせ死ぬんだから、どんな葬式をするかとか戒名をどうするかとか、おしゃべりして盛り上がる。『オレは散骨でいいや』とかね」などと、いつものみうら節をさく裂させた。対する五月女も、「出産後、最初に観たのがこの映画。家で授乳しながら観ていたら、母乳の出が悪くなりました(笑)」とみうらに負けずマイペーストークを展開。個性の強い二人による、通常のトークショーでは聞けないような映画へのツッコミトークに観客は終始笑いっぱなしだった。
次いで、同様のテーマを映画公式サイトのツイッターで募り、一般フォロワーから集まった回答の中から二人が優秀賞を選ぶことに。受賞者はみうらと五月女それぞれのサインが贈られることが告げられると、みうらは「本当は苗場のスキー券とか贈ればいいのに」と司会にもツッコミ。そして最後にこれから映画を観る観客に向かって、「最近はこの映画と『必死剣 鳥刺し』が面白かった。いろいろな映画があるけど、『フローズン』はとても単純な発想のストーリーだし、低予算な作品みたいなのに、こんなにハラハラさせられたのはスピルバーグの『激突!』以来かもしれないです」と最後はきちんと絶賛コメントをして締めくくった。
『フローズン』は高さ15メートルのリフトに置き去りにされた3人の若者が、連絡手段なし、食料なし、さらにスキー場の再開は1週間後という絶望的な状況で過酷なサバイバルを繰り広げる様をリアルに描き出すスリラー。映画『ソウ』シリーズのプロデューサーが製作を手掛けている。
映画『フローズン』は8月7日より渋谷シネクイントほか全国順次公開