志田未来、『アリエッティ』の主題歌を紅白で聞きたい…ハープの美しい音色に癒される
映画『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌とすべての音楽を手掛けた歌手でハープ奏者のセシル・コルベルが4日、東京オペラシティで映画の公開を記念したコンサートを開催。アリエッティの声優を務めた志田未来と米林宏昌監督が応援に駆けつけた。
セシルはフランス北西部のブルターニュ地方で生まれた歌手、ハープ奏者。ケルト音楽に傾倒し、地元でハープを習い始めたのを機に、ハープを弾きながら歌うスタイルを確立させた。昨年、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに、自分のCDを送ったことがきっかけとなり、本作の音楽制作に携わるようになった。
この日、アリエッティをイメージした赤いドレスで登場したセシルは、「コンバンハ、今日は暑いですね」と日本語であいさつ。温かみのある歌声に、繊細なハープ演奏を重ね合わせ、音楽を通して映画の世界を再現。曲間には絵コンテやキャラクターからイマジネーションを広げ、楽曲を作っていったと創作の舞台裏も明かした。
志田は「すごく癒やされました。優しい歌声に温かい気持ちになって、今フワフワしています」とコンサートを満喫。普段から主題歌「Arrietty's Song」を口ずさんでいるそうで、「年末には家族一緒に、紅白で聞きたいです」とセシルの紅白出場に期待感を示した。
一方、米林監督は「製作中からずっと聞いていた。感謝の気持ちでいっぱいだし、今や音楽が(映画の)魂の一部になっている」とこちらも感動に酔いしれた様子。また、セシルはジブリ作品への参加を通して、日本でさまざまな体験をしている自分を映画『魔女の宅急便』の主人公キキになぞらえ、「見知らぬ文化との遭遇は、これからの人生の思い出になるはず」と笑顔で話していた。
『借りぐらしのアリエッティ』はメアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を基に、宮崎駿が企画・脚本を手掛けたスタジオジブリ最新作。8月3日時点、公開18日間で346万2,883人を動員、興行収入は42億1,566万円を記録している。
映画『借りぐらしのアリエッティ』は全国公開中