クリント・イーストウッド、英国映画協会の事実上の閉鎖に苦言
クリント・イーストウッドが英国映画協会が事実上、閉鎖されることに対して協会の映画制作への貢献度を説き、閉鎖されるべきではないと嘆願書を提出した。イーストウッドは新作スリラー映画『ヒアアフター/Hereafter』(原題)をイギリスで撮影し、その際に協会にずいぶんと助けられたことを記した。
先月イギリス政府は負債を抱える英国映画協会に、事実上の協会の閉鎖を意味する予算削減を発表した。この決定に対して、イーストウッドは自分にとってどれほど重要なものであるか、協会の意義を嘆願書で唱えた。映画制作のあらゆる面で協会は、イーストウッドの助けになったようだ。デジタルスパイによると、イギリスでの制作における重要な税額控除の仕組みについての情報提供、エネルギッシュで知識ある協会メンバーの援助なしでは本作の完成はありえなかったことなど嘆願書で伝えたそうだ。オンラインの嘆願書には、リーアム・ニーソン、エミリー・ブラント、ジェームズ・マカヴォイなど多くのイギリスのスター俳優たちが名を連ねている。
競争力ある、クリエイティビティと成功するスキルを持った映画産業を構築すること、そして観客により広い選択肢を作るなど、協会が掲げる目標は素晴らしかっただけに負債だけを原因に閉鎖に追いやることは、イギリス映画界の未来を考えると非常に残念だ。