清純派アイドル・佐藤寛子を脱がせたエロスの巨匠、石井隆監督の女神・土屋名美とは?
過去には大竹しのぶ、余貴美子といった大女優を自作で脱がせ、最新映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』ではグラビアアイドルの佐藤寛子がフルヌードに挑戦することでも話題になっている石井隆監督作品だが、それらの作品には土屋名美という女性が繰り返し登場している。
土屋名美は石井監督の代表作となる劇画「天使のはらわた」シリーズのヒロイン。後に石井監督自身が同作の映画制作にかかわった際にも登場し、素性や職業、そして演じる女優は違えど、名前だけは共通している石井映画のヒロインだ。大竹や余といった大物女優もこの役を演じ、名美の官能的な魅力を発揮した。夏川結衣も初主演となった映画『夜がまた来る』において体当たりで名美を演じ、女優として開花するきっかけをつかむなど、石井監督は、名美を演じさせることによって、日本を代表する女優たちを育て上げた。
性の世界に落ちていくヒロイン・名美とそのパートナー・村木を描いた作品は多数あるが、このたび銀座シネパトスでは、映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』の公開を記念して「石井隆特集 名美という名の女」と題し、名美の出演する作品群を10月2日からレイトショー上映することが決定。大竹や余、そして夏川の出演作ももちろん上映される。石井映画を彩ってきた名美の軌跡をたどり直す、絶好の機会だ。
石井監督の3年ぶりの映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』では、佐藤演じるヒロインは名美ではないが、村木の変名である紅次郎が登場することから、監督のライフワークの一環になるのではないかと予想されている。そんな本作では、佐藤のセクシーな姿は気になるが、周りの目も気になるという紳士たちのために、劇場公開映画初となる袋とじチラシの配布が決定するなど、観客への心遣いもばっちり(?)。ちょっぴりエッチなものを期待した観客も観終わるころには、その映像の迫力に度肝を抜かれているはずだ。
映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』は10月2日より全国公開