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早くもオスカー候補?『小さな村の小さなダンサー』の主演男優と監督に突撃インタビュー!

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ブルース・ベレスフォード監督とツァオ・チー
ブルース・ベレスフォード監督とツァオ・チー - Photo-Nobuhiro Hosoki

 中国の農村に生まれた少年が、アメリカでバレエダンサーとして活躍する実話を描いた映画『小さな村の小さなダンサー』について、ブルース・ベレスフォード監督と主演のツァオ・チーが語ってくれた。

映画『小さな村の小さなダンサー』写真ギャラリー

 同作は、リー・ツンシンの自叙伝を基にした感動ドラマ。毛沢東の政権下で生まれたリー(ツァオ・チー)が、亡命を決意したことから、それに反対する中国政府とリーを受け入れようとするアメリカの対立が起こることになる。

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 実在するダンサー、リー・ツンシンを演じたツァオは、リーとのつながりについて「僕は、リーと同じ北京舞踏学校でトレーニングしていたし、僕の両親は、リーが生徒だったときに住んでいた寮の寮長をしていたんだ」と意外な事実を教えてくれた。ベレスフォード監督を紹介してくれたのも、リー本人だったのだという。現在のツァオは、イギリスを中心に活動しており、映画にはまったくかかわっていなかったため、リーの推薦がなければ、この作品への出演はなかったようだ。

 中国政府から撮影を反対されたというベレスフォード監督は、「中国政府から、この脚本で中国での撮影はできないから変えてくれ、毛沢東への言及も禁止だと言われたんだ。さらには、エンディングを変えて、現在の中国が発展しているところを見せてほしいとまで言ってきたんだ」と中国政府が作品の内容に介入してこようとした事実を明かした。「最終的には、僕らは撮影をすることができたし、誰かに止められることもなかったけれどね」とベレスフォード監督は折れることなく、当初の予定通りに撮影を済ませたそうだ。

 以前に監督した映画『ドライビング Miss デイジー』は、当初全米2館での公開でありながら、作品賞を含む4部門でオスカーを獲得するという快挙を成し遂げたベレスフォード監督。本作は早くもオスカー候補と評されるほどの出来だが、「そうだといいけれどね」と慎重な構えを崩さなかった。70年代から80年代にかけての中国の文化事情を描き、本格的なバレエダンスの場面が魅力の本作も、今年の賞レースで注目を浴びるかもしれない。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

映画『小さな村の小さなダンサー』は公開中

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