全盲の視覚障害者役に挑戦した上戸彩、愛にあふれた撮影現場に感涙
9月3日にフジテレビで放映されたドラマ「愛はみえる~全盲夫婦に宿った小さな命」に出演し、全盲の視覚障害者という難しい役どころをこなした上戸彩が撮影を振り返り自身のブログでその様子を語った。
「本当に愛にあふれた現場でした。とっても大変なはずなのにやさしい気持ちに包まれる毎日を過ごせました(涙)」と感想を述べ、一緒に仕事をしたキャストやスタッフに感謝の気持ちを表した上で、「また、皆さまと一緒にお仕事したいです」とつづった。また、フジテレビのホームページでも上戸は「今回、この作品に携われた事に意味を感じています。いくつもの壁を乗り越えた“家族の温かさ”を感じてもらえたらうれしいです」とコメントしている。上戸にとっても女優として成長することのできた作品になったようだ。
上戸が挑戦したのは、先天性全盲視覚障害を持ちながらも絶対音感に恵まれ、自作の曲をピアノで弾き語り、地道な音楽活動の末に昨年「プロの歌手になる」という夢をかなえた立道聡子さんをモデルとした女性、立松樹里。結婚や出産、育児など周囲の反対や視覚障害者であるがための困難を乗り越えてゆく姿を体当たりで演じた。上戸は共演の同じく全盲の視覚障害者を演じる夫役の小出恵介と共に、東京都盲人福祉協会から1か月にわたって指導を受けたり、モデルとなった立道さん、夫の金子直樹さんに取材を繰り返して二人の実際のしぐさを演技に取り入れるなど準備を入念に行なって撮影に挑んだという。
フジテレビ広報によるとこの作品の再放送は今のところ予定されていないそうだが、見逃した人のためにもぜひ再放送してほしい作品。また、上戸にとっても今回難しい役に挑戦したことで演技の幅が広がったことは確かだろう。これから女優としてどんな演技を見せてくれるか上戸から目が離せない。