北朝鮮に向かう直前のアントニオ猪木を直撃!デビュー50周年!!平壌国際映画祭に主演映画の出品が決定!!
今月25日に開催予定の格闘技世界一決定戦「IGFプロレスリング ゲノム13」を控えたアントニオ猪木がインタビューに応じ、12日から開催される平壌(ピョンヤン)国際映画祭に主演映画『ACACIA-アカシア-』を出品し、本人も12日に北朝鮮に向かう予定であると明かした。
彼の師匠である力道山の故郷ということもあり、これまで幾度となく北朝鮮の地を踏んできた猪木。過去に北朝鮮でプロレス興行を行ったことなどから、北朝鮮国民に絶大なる支持を集めているというのは知る人ぞ知る事実だ。国会議員時代にも、湾岸戦争で捕まった日本人の人質を救出するために単身イラクに入国し、人質解放に奔走(ほんそう)したり、北朝鮮の拉致問題解決の情報収集のために、平壌に事務所を開設したりと、独自の猪木外交は常に世間を驚かせてきた。そして今回、新たな猪木外交として行われるのが、今年の6月に公開された猪木主演の映画『ACACIA-アカシア-』の平壌(ピョンヤン)映画祭への出品だった。
同映画祭は平壌を舞台に隔年で開催される国際映画祭で、ヨーロッパやアジアの作品が上映される国際色豊かな映画祭。かつては日本からも山田洋次監督や山本晋也監督などが招待されたこともある。「意表を突くということが大事ですから。何で北朝鮮に? とビックリさせることが必要なんですよ」とコメントするや、豪快に笑う猪木。そして、やはり映画というものは多くの人に観てもらうことが大切なんだということを力説すると、「もちろんわたしは製作会社じゃないからそこまでやる必要もないんだけど、映画祭からぜひにと言われてね。字幕もちゃんと入れてくれるというし、どうしても平壌であいさつをしてほしいと言われたから、ちょっと行ってくることにしたよ」と付け加えていた。
今年でデビュー50周年を迎える猪木は、25日に開催される総合格闘技イベント「ゲノム13」に向けて忙しい日々を送っている。毎回、新たな試みにチャレンジをしては、われわれを驚かせてくれる彼だが、今回のチャレンジについて聞くと、視覚障害者を格安で招待し、リアルタイムでプロレスの音声解説を付けるつもりがあることを明かしてくれた。「視覚障害の方にもプロレスを楽しんでもらえる方法があるということを、僕の親友の(ニューヨークで有名なホテルプラザの元支配人)奥谷啓介くんに教えられてね。音声の解説があることで、場内の雰囲気や声援、熱気、一体感を感じてほしいんですよ」と語る猪木の口調はいつも以上に熱いものだった。いつまでもパワフルな猪木の活躍は、停滞ぎみの日本に活を入れ、きっと多くの人たちに元気を与えてくれることだろう。
格闘技世界一決定戦「IGFプロレスリング ゲノム13」は9月25日より後楽園JCBホールにて開催(チケット好評発売中)