『黒い十人の女』初舞台化決定!日本映画界の巨匠・市川崑監督作品をケラリーノ・サンドロヴィッチがよみがえらせる!
映画『ビルマの竪琴』や『犬神家の一族』『おとうと』『東京オリンピック』などを代表作に持つ市川崑監督の映画『黒い十人の女』が、初めて舞台化されることが明らかになった。脚本はオリジナル脚本を用い、映画監督としても活躍する新進気鋭のアーティスト、ケラリーノ・サンドロヴィッチが上演台本と演出を手掛ける。
市川崑監督にオマージュをささげた山田洋次監督作映画『おとうと』場面写真
市川監督は、1960年公開の映画『おとうと』で、翌年のカンヌ国際映画祭の最高賞となるパルム・ドールにノミネートされ、フランス映画高等技術委員会賞を受賞するなど、そのほかの作品でも世界の映画祭で数々の賞を受賞している日本映画界の巨匠。『黒い十人の女』は、船越英二、岸恵子らをキャストに迎え、1961年に公開された。2002年には監督自身がセルフリメイクとして、小林薫、鈴木京香らのキャスティングでドラマ化された作品だ。
本作の初舞台化を仕掛けたのは、劇作家や演出家、映画監督、ミュージシャンとしても活躍するケラリーノ・サンドロヴィッチ。妻が女優の緒川たまきであることも有名だ。彼が主宰する劇団・ナイロン100℃によって、「NYLON100℃ 36th SESSION『黒い十人の女~version100℃~』」として生まれ変わる。劇団としても、映画原作の舞台化は初の試みだ。
ケラリーノ・サンドロヴィッチは、「『クリアできまい』と諦めていた『黒い十人の女』。イチかバチかの交渉に賭けてみたところ、まさかの許諾を頂けた。夢のようだ。映画とは一味も二味も異なるだろうナイロン版『黒い十人の女』ご期待あれ。」と舞台化の経緯と実現の興奮を感じさせるコメントを寄せた。演技力に定評がある人気劇団・ナイロン100℃が名作をどうよみがえらせるのか? 客演も迎える予定だ。
NYLON100℃ 36th SESSION「黒い十人の女~version100℃~」は2011年5月20日から6月12日まで青山円形劇場にて公演予定