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今年のオスカーレースはニコール・キッドマンvs.ナタリー・ポートマンになる予感!?【トロント映画祭】

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いつも美しいニコール・キッドマン
いつも美しいニコール・キッドマン - Photo:Akemi Nakamura

 トロント映画祭において、『ブラック・スワン / BLACK SWAN』(原題)で主演のナタリー・ポートマンがオスカーにノミネートされるのは間違いないとの声が高いが、それに次いで評判のよい主演女優の一人として名前が挙がっているが、ニコール・キッドマンだ。最新作の『ラビット・ホール / Rabbit Hole』(原題)にて、アーロン・エッカートと子どもを失った後悲しみに向き合う夫婦を演じ、絶賛されている。

 本作はジョン・キャメロン・ミッチェル監督の低予算映画。始まりは、原作となったピューリッツァー賞受賞の芝居のレビューを読んだニコールが、脚本家に連絡を取って映画化が開始したとのことでニコール自らがプロデューサーも務めている。

 ニコールは、撮影について「予算を抑えるために、映画に出てくる家に本当にみんなで住んで、映画に出てくるシリアルも本当に食べていたの。トイレもシャワーもみんなで使ったし。映画作りの環境としては最高だったと思う」と語っている。

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 映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』などで知られる監督ジョン・キャメロン・ミッチェルの作品としては、これまでの作品とは違う、かなり抑制の効いた映画だ。しかし監督は「脚本を読んだ瞬間に涙が止まらなくなって何もかも投げ捨てて、この作品を監督したいとニコールに言った」という。さらに、「この作品は自分の色を出すのではなくて、演技がすべてを語る作品にしたかった」のだそうだ。

 ニコールは、「自分が母親であるから、子どもを亡くしたことを考えるのは本当にそれだけで怖かった」と語る。「子どもを亡くした親の会に参加しようかとも思ったけど、あまりに生々しくて止めた方がいいと言われたの。だから、最終的には自分の中からそれを引き出すように努力した」とのこと。

 その内面からにじみ出る演技には、現在絶賛が送られている。ナタリー・ポートマンの強敵がひとり出現だ。(取材・文:中村明美)

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