河瀬直美監督の『玄牝-げんぴん-』も出品!第58回サンセバスチャン映画祭開幕!
スペインのバスク地方で行われる第58回サンセバスチャン国際映画祭が現地時間17日、オープニング作品のフェリペ・カザルス監督『チコグランデ』(原題、メキシコ映画)の上映で幕を開けた。
本年度のコンペティション部門には15作品が選ばれ、日本からは河瀬直美監督のドキュメンタリー『玄牝-げんぴん-』(11月上旬公開)が参加している。その招待作に主演映画『食べて、祈って、恋をして』(公開中)が選ばれている米女優ジュリア・ロバーツが本年度の生涯功労賞を受賞し、現地時間20日に大々的なセレモニーが行われる予定だ。
またこの日は、国際批評家連盟の会員が選ぶ本年度の優秀作品賞の授賞式がおこなわれ、ロバート・ハリスの社会派サスペンス小説を映画化した、ロマン・ポランスキー監督『ザ・ゴーストライター』(原題)が選ばれた。ポランスキー監督は32年前の13歳少女淫行事件に絡み、スイスで軟禁状態にあったが今年7月には自由に身に。しかし今回は現地入りすることはなかった。変わって出演女優のオリヴィア・ウィリアムスが授賞式に現れ、「受賞は、原作者のおかげです」というポランスキー監督のコメントを代読した。映画祭は25日まで行われる。(取材・文:中山治美)