故・谷啓さんにコメディ栄誉賞!代理出席の息子さん「親父も喜んでいるはず」としみじみ!!
前夜祭を含めた5日間で浅草・上野を笑いに包んだ「第3回したまちコメディ映画祭in台東」のクロージングセレモニーが20日、東京・上野の不忍池水上音楽堂で行われ、今月急逝した故・谷啓さんにコメディ栄誉賞が授与された。
第1回の小沢昭一、第2回のコント55号に引き続き、谷さんのコメディ栄誉賞受賞が発表されたのが、今年7月のこと。今年結成55周年を迎えた伝説のコミックバンド、クレージーキャッツのメンバーであり、コメディアンや俳優、ソロのミュージシャンとしても才能を発揮し続けた功績がたたえられての受賞だった。当初、谷さんが授賞式に参加するかは未定だったが、その後、9月11日に脳挫傷が原因で亡くなった。
この日、代理で出席した谷さんの子息・渡部泰裕さんは「人を喜ばせるのが好きな親父だった。きっと喜んでいるはずと思います」としみじみ。同日行われた「クレージーキャッツ リスペクトライブ」についても触れ、「改めてクレージーキャッツってすごいんだなと実感しています」と父と仲間たちの偉業をたたえていた。
映画祭の総合プロデューサーであるいとうせいこうは、「照れ屋な方なので、するっとどこかに隠れてしまった」と谷さんの急死に、ユーモアを交えながら哀悼の意。そして「来年も攻めていきます」と第4回への抱負を語った。最後は、リスペクトライブの出演者や映画祭のボランティアスタッフを巻き込んで、会場全体でクレージーキャッツの代表曲「スーダラ節」を大合唱! 世界的にもめずらしいコメディに特化した映画祭である「したまちコメディ映画祭」にふさわしい大団円を迎えた。