トム&キャメロン『ナイト&デイ』が『海猿』破る!日本版『死刑台のエレベーター』もランクイン!
映画週末興行成績
3週連続で首位を独走していた映画『THE LAST MESSAGE 海猿』を破り、トム・クルーズとキャメロン・ディアスの豪華共演が話題の映画『ナイト&デイ』が初登場の首位を飾った。一部には集客力に疑問の声もあったトムとキャメロンの二人が、日本での人気の高さを見せつけ、その疑問を見事に一蹴(いっしゅう)してみせた。
10月6日「トムの日」に行われた先行上映分と9日から11日までの計4日間の成績が、589スクリーンでの公開で、動員54万2,065人、興収6億7,500万7,200円(9日から11日までの3日間では、動員48万5,198人、興収6億1,149万3,600円)となった『ナイト&デイ』。公開直前となる9月28日に、滞在時間14時間という強行スケジュールの中で、2ショットで来日を果たしたことも功を奏したのか、初登場1位に輝いた。
一方、首位の座を奪われてしまった『THE LAST MESSAGE 海猿』だが、公開24日間で早くも累計動員401万2,783人、累計興収60億1,694万9,020円を突破。2位にランクインでその人気はまだ衰えを見せていない。3位にワンランクダウンとなった映画『大奥』も、動員98万3,075人、興収11億6,732万500円と早くも興収10億円を突破で、こちらも好調だ。そして、軒並み順位を下げている作品の多い今週のランキングの中で、唯一ワンランクアップを果たしたのが、4位にランクインした映画『十三人の刺客』。累計動員96万5,147人、累計興収11億1,796万7,420円で、こちらも興収10億円を突破。作品の出来も良いだけに、じわじわと広がりを見せているようだ。
続く5位は公開3週目の『君に届け』がワンランクダウンだが、累計動員は82万9,517人、累計興収が9億8,137万8,900円を記録。6位の『バイオハザード IV アフターライフ』は公開5週目にして6位と3ランクダウンとなった。7位は、同じく公開5週目の『悪人』がワンランクダウン。そして8位は公開4週目の累計動員448万7,285人、累計興収が6億6,421万9,000円を記録中の『劇場版 機動戦士ガンダム00 (ダブルオー) -A wakening of the Trailblazer-』がワンランクダウンとになった。9位は映画『ガフールの伝説』が同順位をキープしている。
ヌーヴェルバーグの巨匠ルイ・マル監督の傑作をリメイクした『死刑台のエレベーター』は初登場10位にランクイン。吉瀬美智子、阿部寛、玉山鉄二、北川景子というキャストも魅力で、彼らが精力的に多くのメディアに露出したことも今回のランクインにつながったようだ。また公開38日間の累計動員131万5,611人、累計興収16億9,071万2,400円を記録中の映画『BECK』が今週11位と惜しくもベストテン圏外となった。
今週末の注目作は、主役級の豪華アクションスターが共演した映画『エクスペンダブルズ』。シルヴェスター・スタローン作品としては久々の全米興収1億ドル(約85億円 1ドル85円計算)を突破した本作。その勢いが日本に続くか期待が集まる。そのほか、『桜田門外ノ変』『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『おまえうまそうだな』などもベストテン入りを狙う。また、9分の未公開映像をプラスし、期間限定公開する『アバター<特別編>』にも注目だ。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)