Facebook開設者を演じたジェシー・アイゼンバーグ、何といとこはFacebook社員!
デヴィッド・フィンチャー監督の最新映画『ソーシャル・ネットワーク』の来日記者会見が25日、都内ホテルで行われ、主演を務めたジェシー・アイゼンバーグと脚本家のアーロン・ソーキンが出席した。
本作は世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。全米で公開されるや、2週連続で興行収入ランキングのトップに立ち、評論家や観客からも絶賛されており、本年度アカデミー賞最有力候補の呼び声も高い作品。一方で、実在のモデルであるFacebookの開設者であるマーク・ザッカーバーグ氏が、映画について「現実と同じなのは衣装だけ」と不満を漏らすなど物議を醸している。
そのザッカーバーグ氏を熱演したのが、映画『イカとクジラ』『ゾンビランド』などで知られる若手演技派のジェシー・アイゼンバーグ。実在の人物を演じたことについて「あくまで映画の中のキャラクター。監督からも『本人のモノマネをしようとするな』と言われたよ。同じ時代を生きる人間の物語として演じた」と語った。
そんなジェシーのいとこは何と、Facebook社員。同社が映画館を貸し切って行った上映会で、ザッカーバーグ氏と一緒に本作を観たという。「いとこから聞いたけど、マークは僕の演技をなかなか良かったと褒めてくれたそうだよ。映画についての感想は教えてくれなかったみたい」とうれしさ半分、残念そうな表情も見せた。
一方、脚本を書いたソーキンは「実在の人物、それもまだ若い人たちについて脚本を書くとなると責任も重大だ。もちろん彼らに害を与えるつもりは毛頭なかったし、センセーショナルな内容にしようと過剰な描写もしていない」と釈明。Facebookという時代の象徴を描いているが、「この物語には友情、忠誠心、裏切り、嫉妬(しっと)、権力、階級といった4,000年以上前から語り継がれているストーリーテリングがある」と本作の普遍性をアピールした。
『ソーシャル・ネットワーク』はハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、一躍有名人となり巨万の富を築くものの、金や女、裏切りの渦に巻き込まれていくさまを映し出す。第23回東京国際映画祭のオープニング作品として上映された。
映画『ソーシャル・ネットワーク』は1月15日から全国公開