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大音響で『鉄男』3部作を一挙上映!!コミック版オファーの中には大友克洋や寺田克也の名前も!!

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『鉄男』は終わらない!塚本晋也監督と桃生亜希子、エリック・ボシックの三人
『鉄男』は終わらない!塚本晋也監督と桃生亜希子、エリック・ボシックの三人

 3日、立川シネマシティで映画『鉄男 THE BULLET MAN』DVD&ブルーレイ発売記念「鉄男全作一挙上映」イベントが行われ、塚本晋也監督、エリック・ボシック桃生亜希子、音楽の石川忠、漫画家の深谷陽らがトークショーに登壇した。

ついにソフト化の映画『鉄男 THE BULLET MAN』場面写真

 表参道ヒルズの音響デザインなどで知られるサウンド・スペース・コンポーザーの井出祐昭氏が音響設計したことで全国的に知られる立川シネマシティ。こちらはあまたのシネコンが乱立する中でも、独自の吸音システム、ライブなどで使用されるスピーカーをむき出しで使用する「kicリアルサウンド」を採用するなど、映画関係者からの信頼も厚い劇場となっている。こちらで上映された『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の音響設計は、まるでライブ会場にいるかのようなハイクオリティーな臨場感がファンの間でも伝説的となっており、そのサウンドを体験しようとはるばる遠方からマイケルさんのファンが数多く来場したことでも知られている。

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 今回はそんな立川シネマシティで映画『鉄男 TETSUO』『鉄男 II BODY HAMMER』『鉄男 THE BULLET MAN』という3本の映画が大音響で一挙上映されることになり、劇場にはおよそ300人もの「鉄男」ファンが集結。しかしこれだけの観客が集まるとは想定外だったようで、「こんなに集まっていただけるとは……。こんな映画を3本も大音響で観たら具合が悪くなるかも」と観客の体調を心配する塚本監督だった。それもそのはず、ニューヨークのトライベッカ映画祭では、あまりの大音響にスピーカーを破壊。観客21人が途中退場したそうだ。そんな数々の仰天エピソードを生んだ本作、ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映から始まったプロモーション活動も、いよいよ今回のDVD発売イベントでひと段落。桃生は「長いこといろいろとありすぎて、灰になる手前です。でもこの作品に出られて本当に幸せです」とコメントすると、うっすらと涙ぐむ一幕もあった。

 しかし鉄男の旅はまだまだここでは終わらない。11月12日からは、月刊コミックビーム(エンターブレイン刊)でコミック版「鉄男 THE BULLET MAN」の連載開始号が発表予定。もともと鉄男のコミック化については、内外問わずさまざまなオファーがあり、中には「AKIRA」の大友克洋やイラストレーターの寺田克也といった大御所の名前も挙がったというが、すべて流れたのだという。そんな中、決まったのが、コミック界の異才である深谷だ。彼はもともと映画『鉄男 II BODY HAMMER』などにも参加していた造形スタッフということで、塚本監督とは気心知れた仲。コミック版のテイストはアメコミ風となっているが、塚本監督も「映画もアメリカ向けだし、小説もペーパーバック風にしていますからね。深谷くんは映画版を尊重してくださっているけど、コミックならではの醍醐味もあるんですよ」と賛辞を惜しまなかった。そして来年の夏まで続く予定だというこの連載を前にして、「血を吐きながら、ドキドキしながら描いていきますので、応援をよろしくお願いします」と決意を語る深谷だった。

『鉄男 THE BULLET MAN』パーフェクト・エディションのDVD&ブルーレイはハピネットから発売中(DVD:税込4,935円、ブルーレイ:税込6,090円)

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