菊地凛子、攻めの姿勢で『ノルウェイの森』ゲット!最初は会う気もなかった監督もノックアウト!!
村上春樹の代表作を映画化した映画『ノルウェイの森』のジャパンプレミアが23日、村上氏の母校・早稲田大学で行われ、主演の松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、霧島れいか、初音映莉子、玉山鉄二、そしてトラン・アン・ユン監督が大隈講堂での完成披露会見に臨んだ。
松山ケンイチが村上世界に入り込んだ映画『ノルウェイの森』写真ギャラリー
映画の撮影も行われた早大での会見に、登壇者は皆、感慨深い面持ち。主演の松山は「言葉では言い尽くせないすごい作品。自分で言うのも何ですが、作品もお芝居も完ぺきだと思います」と自信をのぞかせ、ユン監督も「村上さんから『いい作品だ』と言ってもらえてうれしく思っている」と安どの表情を浮かべ、今はプレッシャーから解放された様子だった。
一方、菊地は18歳のころに原作と出会って以来、ヒロイン・直子を演じることを熱望していたんだとか。「映画化の話を聞いたとき、しつこくオーディションを受けさせてくれとお願いした」と振り返る菊地に対して、ユン監督は「実はイメージと合わないと思って、会おうとも思っていなかった」と告白。しかし、監督のもとに送られた菊地の映像を見て「存在感に驚かされた」そうで、その後菊地とユン監督の面談が実現した。約20分間、話をした後、別れ際に菊地は「それで役はいただけるんですか?」と単刀直入に直談判! その勢いに圧倒されたユン監督は思わず「ハイ」と即答したそうだ。
このエピソード披露に、菊地は「わたしは(欲しいものは)つかみに行くタイプなんです。最後まであきらめないしつこさがあったから、この作品に出ることができた」と胸を張った。本作が出品された第67回ヴェネチア国際映画祭では、スパイク・ジョーンズ監督との交際も発覚。仕事も恋も攻めの姿勢を貫くのが、菊地流!? なのかもしれない。
『ノルウェイの森』は1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を、映画『青いパパイヤの香り』『夏至』などで知られるユン監督が映画化。主人公ワタナベ(松山)が亡くなった親友の恋人(菊地)との関係を通し、愛と性、生と死を見つめる叙情的なラブストーリー。第67回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。
映画『ノルウェイの森』は12月11日より全国ロードショー