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95歳マリオ・モニチェリ監督、病院で飛び降り自殺 アカデミー賞ノミネート経験も

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マリオ・モニチェリ監督
マリオ・モニチェリ監督 - Roberto Serra - Iguana Press / Getty Images

 映画『戦争・はだかの兵隊』『女たちのテーブル』で知られるイタリアのマリオ・モニチェリ監督がローマ市内の病室で飛び降り自殺をして亡くなった。95歳だった。

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 すい臓に末期と推測される病気を抱えていたモニチェリ監督はローマのサン・ジオヴァンニ病院に入院していたが、病室から飛び降り自殺をしたと病院側は発表している。ニューヨーク・タイムズ紙によると、警察が現場検証をする間、監督の遺体には白いシーツがかけられた状態で何時間も地面に横たわったままだったという。

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 ユーモアたっぷりのモニチェリ監督の作品は、コメディでありながらファシズムと戦争によって傷ついたイタリアに対する社会批判も織り交ぜられているとタイムズ紙は過去に批評。イタリアン・シネマに多大な貢献をしたといわれている監督は、アメリカン・シネマにも大きな影響を与えており、ウディ・アレンの映画『おいしい生活』、アラン・テイラーの『パルーカヴィル』などは、モニチェリ監督の映画『ビッグ・ディール・オン・マドンナ・ストリート / Big Deal on Madonna Street』(原題)に感化された作品として知られる。

 2004年のインタビューでは、「イタリアのコメディはドラマチックで悲劇の要素もあるが、それをユーモアを使って語るんだ。でも、コメディでも人は死ぬし、ハッピーエンドにはならない。それがイタリアン・コメディだ」と語っていた。病気を苦にした自殺というよりも、自分で自分の人生に幕を下ろしたかったのかもしれない。

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