『ハリー・ポッター』が文句なしのV2!!今週は『ヤマト』公開を目前にベストテンが嵐の前の静けさに!!
映画週末興行成績
今年も早いもので、いよいよ12月。ちまたでは映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』『トロン:レガシー』『相棒-劇場版II-』といった冬の話題作がどれほどの成績を獲得するかに注目が集まっているが、今週のベストテンは嵐の前の静けさというところだろうか。ベストテンには新作のランク入りは1作品もなく、先週に比べほとんど順位の変動が少ないランキングとなった。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』写真ギャラリー
そんな中、文句なしのぶっちぎりの成績で2週連続首位を獲得したのが映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』だ。土日2日間の成績は動員が49万4,276人、興収が6億1,315万4,550円。公開10日間の累計成績は早くも動員237万7,744人、興収約29億円という結果になっている。公開初日直前にロン役のルパート・グリント、ロンの妹ジニー役のボニー・ライト、ルーナ役のイヴァナ・リンチという3人のキャストが来日。東京のみならず、大阪、名古屋などでもプロモーションを敢行したことも話題となった。また、3人のインタビューなどが現在でもウェブ、テレビなどで露出中であることも本作の知名度を押し上げるのに一役買っているようだ。
5週目を迎えた映画『SP 野望篇』は2位と同順位をキープ。累計動員は237万7,248人、興収29億2,632万50円となっている。3位は公開3週目の『ゴースト もういちど抱きしめたい』が同順位をキープ。そして今週、唯一ランクアップしているのが、4位の『怪盗グルーの月泥棒 3D』。29日現在で興収11億2,523万4,300円、動員は76万7,860人となっている。本作の好調の理由として、内容の評判が高いのはもちろんのことだが、それに加えて『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が3D化を断念したことにより、結果的にこの時期に上映すべき3D作品が不足してしまったという興行側の事情も一因にあると思われる。
今週、唯一ワンランクダウンとなってしまったのが、公開5週目となる『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』。公開4週目となる6位の『エクリプス/トワイライト・サーガ』、7位の『パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT』と続く。そして8位の『THE LAST MESSAGE 海猿』は11週目を迎え、累計動員が529万3,111人、累計興収が79億2,671万920円という結果になっている。続いて9位は『レオニー』、10位は公開3週目となる『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』という結果になった。
そして11位には、11月27日から作品の舞台である石川県の6劇場で先行公開された、堺雅人と仲間由紀恵共演の時代劇『武士の家計簿』が先行上映のみにも関わらず早くもランクイン。堺と仲間による舞台あいさつが行われたことにより、全回満席に。土日2日間で動員1万181人、興収1,101万1,800円という成績を収めた。シニア層を中心に支持を集めている本作だが、この2日間ではファミリーやカップルといった若い層にも支持を集めている様子。12月4日からの全国公開でどのような成績を収めるか楽しみになってきた。さらに小雪主演の『信さん・炭坑町のセレナーデ』が全国31スクリーンという小規模公開にも関わらず、14位に登場している。
12月1日からは冬興行をけん引することが期待されている『SPACE BATTLESHIP ヤマト』がいよいよ公開予定。熱狂的なファンの多い本作がどのように実写化されているのか。前売り券の販売も好調とのことで、早くも注目が集まっている。その他『劇場版 BLEACH ブリーチ 地獄篇』『キス&キル』『エクスペリメント』『白いリボン』『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』といった作品が公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)