田中邦衛、「北の国から」名コンビ復活で「おれは幸せだーい!」と雄たけび!
7日、丸の内ピカデリーで映画『最後の忠臣蔵』完成披露試写会が行われ、役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、田中邦衛、杉田成道監督らが登壇。映画のヒットを祈願して、本作の舞台になった赤穂の名産品である塩で鏡割りを行った。
10月にハリウッドプレミアを実施し絶賛されたことから、時代劇としては異例となる日米同時公開が実現した本作。そしてついに日本でのお披露目の日を迎えた杉田監督は、「この作品は、スタッフのチーフの平均年齢が70歳を超えております。一番上の(美術監督の)西岡善信さんは88歳。老人パワーが集まって、古きよき日本映画を再現しようと作った映画です。日本のデ・ニーロとアル・パチーノも出演しているのでよろしくお願いします」と役所、佐藤という日本を代表する役者共演となる本作をアピールした。
監督の言葉を受けた役所は、「老人たちが僕たち若者を寝かさないぐらい、夜中まで働いて撮った作品です」と冗談を交えながらスタッフたちの力を褒め称え、一方の佐藤は「忠臣蔵という話は、男性ばかりに人気だったりしますが、本作は女性もしっかり楽しめると思いますよ」と女性に向けて本作をアピール。色鮮やかな赤い着物姿で登場した桜庭は、ハリウッドプレミアについて聞かれ「日本の映画をどのように受け止めてくれるかと不安もありましたけど、最後はたくさんの方が受け入れてくれて。大切な人を思う気持ちは世界共通だなと思いました」とアメリカ進出を振り返り、安堵(あんど)の表情を見せていた。
本作は、テレビドラマ「北の国から」の演出・杉田監督と田中邦衛の名コンビが久々に復活したことも話題となっているが、壇上に立った田中は、「杉田監督とはすごく付き合いが長くて。声を掛けていただいて、しみじみと幸せを感じております。佐藤さんとか役所さんとか、びっくりするような素晴らしい方々とご一緒できて……」とかみ締めるようにコメント。そして「すぎ兄、おれは幸せだーい!」と田中節で締めくくると、名コンビのきずなの深さに感動した会場からは大きな拍手が起こっていた。
『最後の忠臣蔵』は、「四十七人の刺客」などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、テレビドラマ「北の国から」シリーズの演出を手掛けた杉田成道が映画化。赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で大石内蔵助率いる四十六士が切腹して主君に殉じた中、ひそかに生き残った二人の男の知られざる物語を描く。討ち入り前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門に役所広司、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門を佐藤浩市が熱演している
映画『最後の忠臣蔵』は12月18日より全国公開