堺雅人、『武士の家計簿』興収6億円突破の大ヒットに「映画はお客さんが作るもの」
15日、有楽町の丸の内ピカデリーで映画『武士の家計簿』大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、主演の堺雅人、森田芳光監督が登壇。この日の来場者には、商売繁盛にご利益のあるという品川神社境内の「一粒萬倍(いちりゅうまんばい)の泉」で清めた5円銭入りの大入り袋が配られた。
全国242スクリーンで公開された本作は、本日付で累計動員が55万人、累計興収が6億円を突破するなど、順調な滑り出しでヒットを記録している。今回はそんな幸せを観客と分かち合おうということで、特別に舞台あいさつが行われることになった。堺ファンの女性で満員となった会場を見た森田監督は「完成披露試写会でもなく、初日でもないのに壇上に立つなんて。安心感がいっぱいでうれしい限りです。いくら僕らが一生懸命に作っても、結局映画はお客さんが作るものなので。本当にありがたいですね」としみじみとあいさつ。続いて堺は「皆さん、これから映画を観ていただくということで、(堺の演じる)猪山家を代表して、これから家にお上がりくださいという気分です。これからたくさんの方に、猪山家に上がっていただいて、座敷でくつろいでいただきたいですね」と堺のトレードマークでもあるほほ笑みをたたえながら観客に呼びかけていた。
本日来場した観客のために、パワースポットとして知られる品川神社の「一粒萬倍(いちりゅうまんばい)の泉」で5円を清めてもらったという森田監督。その効果は抜群だったようで、「今日運転をしてくれた人が、彼の会社に200万円の振込みがないと暗い顔をしていたんです。ところがお金を洗った瞬間に、200万円の振込みがあったんです! これには即効性があります」と驚くべき事実を明かすと、堺も「品川ですか! 僕も帰りに寄ろうかな」とうらやましそうにしていた。そんな堺だが、今年を振り返って、「今年は年始からこの映画の撮影でしたが、酷暑と酷寒が行ったり来たりする一年でしたね。来年は地味に一年を過ごしたいと思います」とコメントし、穏やかにほほえんでいた。
本作は、磯田道史原作のベストセラー「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督が映画化した異色時代劇。代々加賀藩の財政に携わり“そろばんバカ”と呼ばれた下級武士が、妻の支えを得ながら一家、そして藩の財政を切り盛りしていく姿を描く。
映画『武士の家計簿』は全国公開中