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日本のノーベル賞獲得を陰で支えたサムライ化学者!12歳年下のアメリカ人妻との愛を描く

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日本化学の陰に男があり、男の陰には妻がいる。
日本化学の陰に男があり、男の陰には妻がいる。 - (C)2010「さくら、さくら」製作委員会

 日本人のノーベル賞受賞が続く中、その礎ともいえる功績を残したサムライ化学者・高峰譲吉の生涯を描いた『さくら、さくら -サムライ化学者 高峰譲吉の生涯-』がいよいよ全国公開されることが明らかになった。医学・化学の発展に寄与し、日本人として初めてアメリカ人と結婚した高峰の生涯はまさにサムライ化学者と呼ぶにふさわしいものだ。

ノーベル賞受賞者の生涯を描いた映画『ビューティフル・マインド』場面写真

 本作は、19世紀から20世紀にかけて活躍した化学者・高峰譲吉の生涯を初めて映画化したもの。政府役人、化学者、実業家、日米親善大使と多くの顔を持つ高峰だが、もっとも有名なのは化学者としての功績。止血に用いられるアドレナリンの結晶化に成功し、現在でも胃腸薬などに用いられるタカジアスターゼを発見するなど、その功績はエジソンやロックフェラーと並んでたたえられている。あまり知られていないが2011年は世界化学年。今やノーベル賞受賞者もいる日本の化学発展の礎を築いたといっても過言ではない、高峰の存在には注目が集まりそうだ。

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 そのほかにもワシントンにサクラを寄贈するなど、高峰は日米の文化交流にも尽力。それには12歳年下の妻キャロラインの存在が大きかったことも映画では事細かに描かれている。記録に残された日本人とアメリカ人の最初の結婚となった高峰のカップルは、当時珍しかった国際結婚ということもあり、波乱と試練の日々を共に過ごした。そのような意味では、本作は、最近ブームとなった国際結婚をテーマにした作品の一つともいえるかもしれない。

 全国公開に先駆け、高峰の故郷・金沢で今年3月に先行上映された際には、わずか1か月で観客動員数約2万人、興行収入約2,500万円を記録するヒット。今回は満を持しての全国公開となる。主人公・高峰譲吉を演じるのは、映画、テレビドラマ、舞台で活躍をする加藤雅也。キャロラインには、シンガーとしても活躍するナオミ・グレース。そのほかにも、国分佐智子松方弘樹といった演技達者が脇を固めている。

映画『さくら、さくら -サムライ化学者 高峰譲吉の生涯-』は2011年3月5日より銀座シネパトスほか全国公開

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