ユダヤ人のウィノナ・ライダー、15年前にメル・ギブソンに侮辱された過去を告白
ドメスティック・バイオレンス、人種差別発言などでトラブルを起こしているメル・ギブソンと、15年前にパーティーで遭遇したさい、嫌な思いをしたとウィノナ・ライダーが語った。
出演映画『ブラック・スワン』がさまざまな賞にノミネートされているウィノナは、ハリウッドのパーティーでメル・ギブソンと会ったとき、メルがゲイとユダヤ人のジョークを飛ばして侮辱をしていたことを明かした。「15年くらい前だったと思うけど、ハリウッドの大きなパーティーで、ものすごく酔ったメルに会ったわ。そのときわたしはゲイの友人と一緒にいたんだけど、彼はひどいゲイのジョークを言ったの。その後、わたしがユダヤ人だと知って、『オーブン・ドジャーズ(オーブンから逃れた人)』という言葉を口にしたの。初めて聞いた言葉で、当時は何のことかわからなかったけど、なんか変な雰囲気になったのを覚えている。みんなに『彼は反ユダヤ主義でホモ嫌いな人よ』と言ったんだけど、当時は誰も信じてくれなかったわ!」と語っている。『オーブン・ドジャーズ』とはホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)で焼却を免れたユダヤ人生存者をさす言葉で、強い差別用語であるのは明らか。
メルは2006年に飲酒運転で逮捕された際、ユダヤ系の警察官に対し反ユダヤ主義的な発言をしたことでハリウッドでも非難を浴びた過去がある。(BANG Media International)