岡田武史元サッカー日本代表監督、来年は「新しいサイクルが始まる予感がある」と意味深発言!
22日、時代劇映画の魅力をより多くの人々にPRするために実現した映画業界5社(アスミック・エース エンタテインメント、松竹、東映、東宝、ワーナー エンターテイメント ジャパン)による「サムライ・シネマ」キャンペーンのイベントが丸の内ピカデリー2で行われ、同キャンペーン応援団長の岡田武史元サッカー日本代表監督、原正人(映画『武士の家計簿』エグゼクティブ・プロデューサー)、小岩井宏悦(映画『最後の忠臣蔵』プロデューサー)、迫本淳一(松竹社長)が登壇した。岡田は侍に対する思いを熱く語ったほか、今年の総括(そうかつ)と来年の抱負も発表した。
「SAMURAI BLUE」と呼ばれる日本代表チームを今年のサッカーW杯で率いた岡田。「(W杯が行われた)南アフリカで乗ったバスにもサムライブルーと書かれていて、子どもたちもサムライと声を掛けてくれた。そのうちにサムライという言葉に誇りを持つようになって、プレーの中でもサムライを汚したらいけないと思うようになりました」と当時を振り返る。さらに「日本人の根底には武士の魂がある。これは外国人にはない日本人だけのもの。武士は損得や好き嫌い、正しいか間違いかなどではなく、『美しいか、美しくないか』という価値判断で物事を決めていた。僕もたたかれ、ボロカス言われていたが、何かを決断するときは『美しいか、美しくないか』でした」と自身の侍論を熱く語った。
さらに今年の総括を「完」、来年の抱負を「始」とそれぞれ漢字一文字で披露した岡田。「2010年は一つのサイクルが終わった感じがしています。それが指導者としてのサイクルなのかはわからないが。2011年からまた新しいサイクルが始まる予感があるので『完』と『始』にしました」と説明。今後のキャリアに注目が集まっていたこともあり、マスコミが一斉にシャッターを切ると、「これ人様に見せるの? ボカシ入れといてよ」と照れ笑いするなど、字には自信がない様子(?)の岡田だった。
「サムライ・シネマ」キャンペーンは自社の映画のPRのみにとらわれることなく、時代劇映画の魅力や面白さをより多くの人々にアピールしようという試みで、映画『十三人の刺客』(東宝)、『最後の忠臣蔵』(ワーナー)、『桜田門外ノ変』(東映)、『雷桜』(東宝)、『武士の家計簿』(アスミック・エース=松竹)と各社が手掛ける時代劇映画が、今年の秋から冬にかけての同時期に公開となったことから実現。全国の劇場でのプレゼントキャンペーン実施や、書店でのサムライ・シネマ原作フェアなどを実施している。
映画『武士の家計簿』『最後の忠臣蔵』は全国公開中