三浦カズ、「痛み決して忘れない」!阪神・淡路大震災描く『その街のこども 劇場版』に各界から絶賛の声!
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から15年後の今年、特別企画としてNHKで放送され大きな反響を呼んだ「その街のこども」の劇場版、映画『その街のこども 劇場版』に各界の著名人から熱いコメントが寄せられている。本作は、自身も実際に震災を体験している俳優・森山未來と、女優・佐藤江梨子が共演。そのリアルな演技が感動と話題を呼んだのだが、ドラマ放送時にはカットせざるを得なかった映像を加えて再編集し、NHKが制作したドラマとしては異例の劇場での全国公開が決定した。
本作を観たサッカー選手の三浦知良さんは、「僕たちは、この想像を絶する大きな痛みを決して忘れない。子どもたちの未来が明るくなることを思いながら」と震災へ思いをはせた。また、震災体験の記憶が鮮明に残っているというサッカー・ヴィッセル神戸の宮本恒靖さんは「震災を風化させない為にもみなさんに是非観て頂ければと思います」と力強く語る。
そして、同じく体験者として女優の紺野まひるさんは「あの時、地球が割れたかと思いました。私も体験者として、『溝』を感じていましたが、この映画をみて、いろんな『溝』を知りました。世界中の人に伝わればと思っています」と本作を絶賛し、描かれたメッセージが広く浸透することを願っている。また、ジャズシンガーの綾戸智恵さんは震災時に家族3人一緒だったことがラッキーだったと語り、「大切な人を、物を失った悲しみはいっぱい。そしてあれをたまたま乗り越えた家族はより一層の絆で結ばれていく」と震災から時間がたった今だからこそ言える思いを明かした。
実際に起こった天災を題材にし、第36回放送文化基金賞を受賞した本作だが、ドキュメンタリー作家の森達也さんは「あらゆる事件は風化する。忘却される。でも息づかいを忘れてはいけない。彼らはそこにいた。笑っていた。怒っていた。泣いていた。愛していた。愛されていた。でも一瞬にして消えた。消えたからこそ思い続ける。声を聞きたい。呼びかけたい」と切実に訴えかけた。心の傷を抱えたまま生きる若者の姿を切なくも温かく描き出した『その街のこども 劇場版』。生き残った者は何をするべきなのかと観客の心を揺さぶる感動作だ。
映画『その街のこども 劇場版』は2011年1月15日より東京都写真美術館ホール、池袋シネマ・ロサほか全国公開