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浅野忠信、永作博美『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』インタビュー!「ダメな男に惹かれちゃう!」

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浅野忠信(左)、永作博美(右)
浅野忠信(左)、永作博美(右)

 人気漫画家・西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣が、自身のアルコール依存症の経験をつづった自伝的小説を映画化した人間ドラマ『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』で西原をモデルにした妻・由紀を好演した永作博美と、自分勝手だが憎めない男・塚原を壮絶に演じた浅野忠信が、作品の魅力について語った。

映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』写真ギャラリー

Q:冒頭で、塚原が泥酔して倒れるまでの演技はすごくリアルで、観ているこちらまで恐ろしくなりました。ただ酔っ払うだけとはまた違った演じ方が必要だったと思いますが、何か心掛けたことはありましたか?

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浅野:僕はお酒が弱い方なので、あまり酔っ払う機会がないんです(笑)。でも逆に自分が飲まない分、酔いつぶれた友人を介抱することが多いので、彼らを参考にはしましたね。

Q:どうしても塚原のことを放っておけない由紀の気持ちにとても共感しました。結局、好きな男を見捨てられない女性は、多い気がしませんか?

浅野:そういう女の人、確かに多いイメージですよね。ダメな男に惹(ひ)かれちゃう! みたいな(笑)。

永作:わたしもこの間、ちょうど友達とそんな話をしていたんです。よくありますよね(笑)。

浅野:男はダメになってもいいってことですね(笑)!

永作:いやいや、ダメですよ(笑)。

Q:この映画の魅力を存分に語ってください!

永作:みんなが余計なものをつけず、余計なことをせずに作り上げた映画なので、そこには普通の日常があって、とてもリアリティーのある映画になったと思います。すべてを説明しながら毎日を送るということはできなくて、やっぱり何かが物足りなかったり、言いたいことが言えなかったり、やりたいけどできない、そういう気持ちの重なりが伝わるんじゃないかな? 余計なものをそぎ落とした分、それぞれの人物の気持ちがちゃんと浮き出ていて、すてきな映画ができたとうれしく思っています。

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浅野:いろんな映画があっていいと思うのですが、人生で物事が簡単に進まない瞬間や、表現できない気持ちがある中で、そこに共鳴できる映画ってあってほしいと思うんです。若いころは勢いで何とかなっていたけど、今はやっぱりどうにもならない葛藤(かっとう)があって、それを誰かと分かち合いたいと思うんです。僕はずっとこういう作品に出たかったし、日本映画界がすごく特殊な流れにある今だからこそ、このような映画に出会えてすごく幸せでした。

Q:浅野さんがお酒弱いって、意外ですね!

浅野:よく言われます(笑)。でも、実際は弱いんですよ。

Q:永作さんは、お酒は強いんですか?

永作:はい(笑)。今、浅野さんが話されたことを聞いて納得したんですけど、確かにわたし、自分が飲む方なので、酔っ払っている人をじっくり見る機会があまりないんです。浅野さんとは逆のタイプですね(笑)。

Q:あれほど大変な状態の元夫を見捨てなかった、由紀の強さはやっぱりすごいですよね!

永作:そうですね(笑)。女性だからとか、男性だからとかじゃなく、あの生き方が、彼女自身の人生への決着のつけ方なんですよね。きちんと責任を取ったなって感じました。つらさから逃げずにいたところが、すごくすてきだなって思いました。

(シネマトゥデイ インタビューより)
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は全国にて公開中

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