『相棒-劇場版II-』が2週連続首位獲得!100万人&10億円超えでまだまだヒットばく進中!
映画週末興行成績
「一年の計は元旦にあり」という言葉があるが、興行界でも、やはり正月は劇場がにぎわって幸先のいいスタートを切りたいもの。2011年最初の週末映画動員ランキングは、土曜日の元旦が映画サービスデイに重なったこともあり、劇場に多くの観客が来場。前週より成績が大きく上回る作品が続出するなど、大盛況の正月となった。
映画『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』写真ギャラリー
そんな正月興行を引っ張る1本となった映画『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』は2週連続で首位を獲得し、初週の土日の動員を上回る成績をあげた。累計成績も動員が103万7,000人、興収が12億3,600円を記録。動員100万人&興収10億円の大台を軽々と突破した。さらに南果歩、白石美帆をゲストに迎え、1月1日に放送された元日スペシャル「聖戦」は視聴率19.3%という高視聴率をマーク。昼間に放送中の再放送と合わせて、テレビ局の万全なバックアップ体制が、観客が映画館に足を運ぶきっかけとして大きく貢献したようだ。
続く2位は、先週よりワンランクアップの映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』。こちらは前週比約130%という好成績だった。アメリカの映画チケット販売サイト、Fandango.comが行った男女それぞれの選ぶ、2011年に公開される最も期待する大作を調査したアンケートでは、7月公開予定の同作PART2がトップに選ばれるなど、シリーズに対する期待値は最高潮。今年の興行界の話題はハリポタなしでは語れないはずだ。
続いて第3位は、公開5週目にして前週比約140%と大幅増を記録し、ワンランクアップとなった映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』。リスキーな企画と呼ばれた本作の航海だが、どうやら順調に突き進んでいるようだ。4位は公開3週目となる『トロン:レガシー』がワンランクアップ。5位は『劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』が3ランクダウン。6位の『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(コア)』は3週目にして、同順位をキープしている。7位の『シュレック フォーエバー』、8位『最後の忠臣蔵』もそれぞれワンランクアップとなった。
全体的に好調だった今週のランキングだが、その中でも、6週目を迎えた映画『武士の家計簿』が前週比130%で、先週の12位から9位へとジャンプアップしたのが特に目をひく。この背景には、正月休みの中高年層が劇場に駆けつけたこともあるが、それだけでなく、年明けに実施したプレゼントキャンペーンの影響もあったのではないかと推測される。このキャンペーンは、正月三が日に本作を鑑賞したときのチケット半券と、今年の抱負をハガキに書いて応募すると、抽選で劇中に登場する鯛のイラストやそろばん、商売繁盛のご利益を得られるという霊水「一粒萬倍の泉」で清めた5円玉入大入袋(堺雅人、森田芳光監督サイン入り)などの映画関連グッズが当たる内容になっている。そして公開4週目の『ノルウェイの森』は10位で、3ランクダウン、11位の『バーレスク』は先週と同順位をキープという結果になった。
今週末は、全国公開の『アイリス -THE LAST-』『アンストッパブル』といった作品のランクインに期待がかかる。その他、『しあわせの雨傘』『食客2 優しいキムチの作り方』『髪結いの亭主』『スプライス』『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』といった作品も公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)